![]() |
兵庫県立歴史博物館 館長 藪田 貫
|
芝居小屋出石永楽館に和服で登壇 2016年1月15日 |
今年の元日は、昨年と違い、全国的に穏やかな天候に恵まれました。皆さんもそれぞれに、爽やかな気持ちで新年をお迎えのことと思います。館長ブログも三年目に入りますが、毎月15日に更新する予定ですので覗いてもらえると幸いです。
さて正月と言えば、やはり松飾りです。「門松たてて」と謳われる門松ですが、こちらの方は見かける機会がうんと減りました。姫路駅の北口にはお城に向かい立派な門松が立てられ、レキハクの入り口にも立てています(これは造花)が、正月の雰囲気が漂よっています。また「みんなの家」には門には、本物のしめ縄が掛けられています。小正月と言われた15日には取り外され、その日を境に、ハレからケの世界に戻ることとなります。
そういう意味で正月は、「和」の世界と伝統をたっぷりと感じさせてくれる機会で、これかも大切にしていきたいと思います。そんな「和」の世界の中で、わたしにとってなかなか体験できないのが和装、着物を着ることです。ところがその滅多にない機会が過日、訪れました。
昨年11月21日に開催されたレキハクの企画ひょうご歴史文化フォーラムイン出石永楽館「逃げの小五郎出石へ奔る」で、なんと出演者一同、着物姿で登壇したのです(写真1)。
|
さすがに日頃から和服を着慣れている講談師旭堂南海さんは、見事な着こなしと裾捌き。一方わたしは、現地出石で貸衣装を着付けもらいましたが、「馬子にも衣装」のことわざどおり、写真を見ると様になっています。
この企画を担当した中川事業企画課長の突然の発案でしたが、報告者一同、気楽にその提案に乗ってもらったお陰でいい記念となりました。
なんといっても会場が、近畿最古の芝居小屋。しかも11月はじめには、片岡愛之助さんの歌舞伎が行われたばかり(出し物がなんと小五郎の出石潜伏)。芝居小屋にはやはり、和服が似合うということでしょうか(写真2)。
|