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館長室へようこそ!

兵庫県立歴史博物館
館長 藪田 貫
【プロフィール】
 2014年4月1日に、端信行前館長の後任として歴史博物館長に就任しました藪田 貫です。端館長とは年齢は違いますが、大阪生まれ、京都橘女子大学教授を勤めたことなど共通点があり、初対面の時に話が盛り上りました。
 専門は歴史学、とくに日本近世史(江戸時代史)の社会史・女性史です。大阪大学大学院修士課程を終え、大阪大学助手・京都橘女子大学助教授を経て、1990年から関西大学文学部教授を勤めており、今年1年は、館長との兼務となります。
【「館長室へようこそ」について】
 「館長室へようこそ」では、歴史博物館に関する話題や、兵庫県の歴史・文化のニュース、私が折に触れて感じたことなどを、皆さんにお伝えしたいと思っています。「歴史ステーション」にお越しになった時に、気楽に立ち寄って、おくつろぎ下さい。  みなさんのお便りなども、お待ちしています。
あて先 : Rekishihakubutsu@pref.hyogo.lg.jp
 

  ガチャガチャで「海洋堂」をゲットする  2015年5月1日

 ガチャガチャ、と言うのがお分かりになるでしょうか?擬音語ですが、れっきとした日本語です。文字通り、ガチャガチャとハンドルを右に回すと、コトンと、丸いカプセル容器に入ったものが落ちてくるという仕掛けです。

 わたしが子どもであった時代にはありませんでしたが、子育てしていた昭和60年代には、玩具店や文具店、ゲームセンターなどに、その仕掛けが並んでいたことを記憶しています。今では駅の構内などにも並んでいるので、目にする機会が多いと思いますが、そのガチャガチャが、博物館の特別展示室の入り口に5台並んでいます(写真1)。1台は神田明神縁起物、2台は日本の郷土玩具、あと2台は妖怪根付とカッパの四万十根付というシリーズで、中のフィギュアーは海洋堂特製のものです。価格は300円から400円と少し高めですが、質量感溢れたフィギュアーが手に入ります(写真2・3)。

 こんな特別な仕掛けが、おカタイ歴史博物館にどうして?といぶかられる向きもあるでしょうが、特別展<美似>the NIPPON―海洋堂のミニチュアコレクション―を開催に合わせて置かれています。展示されているフィギュアーは、大小合わせて数百点に上ります。ミニチュアといっても大小さまざま、いずれも、その精巧ぶりには目を見張ります。展示は、第T部<美似>のなかの日本、第U部ミニチュアの伝統、第V部海洋堂のミニチュア・フィギュアと展開していきます。ミニチュアファンには、食玩が並ぶ第V部がタマラナイでしょうが、第T部と第U部を見ると、海洋堂のフィギュアーが、江戸時代以来の模型・ひな形の伝統をしっかりと受け継いでいることに納得されます。

 ともあれ、チャガチャでお気に入りのフィギュアーが手に入るかどうか、運試しして下さい。

  

   
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