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兵庫県立歴史博物館 館長 藪田 貫
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姫路城大天守に入る! 2015年4月15日 |
3月27日(金)のグランドオープン以降、5年ぶりに公開された大天守を見ようと連日、大勢の観光客が姫路城に向かっています。当初、シロスギと言われた城壁の色も、どことなく落ち着いてきた気がします。
わたしはと言えば、3月26日(木)、ブルーインパルスが大空に描く航空ショーを見た後、大天守内覧に合わせて見学させてもらいました。菱の門をへて二の丸、上山里曲輪、りの門、さらに折廻櫓をくぐって広々とした備前丸に出ると、もう三の丸広場は眼下にあります。そこから見上げた大天守の勇壮なこと(写真1)。でかいな・・とため息が出ます。記念撮影をする人がたくさんいました。ここからいよいよ五重六階の大天守に入っていきますが、途中、懸魚や壁・目地に100トンも塗り重ねたという漆喰が、目に飛び込み、これが白鷺城の白さの由来かと納得されます。
グランドオープンに合わせてAR機能が施されたということですが、それは素通りし、代わってわたしの目を惹いたのは東西の大柱でした。というのも博物館に、昭和35年(1960)の解体修理の際に取り替えられた東大柱の根元部分が展示されているからです。46メートルの大天守を支える日本の古木に、「ご苦労さん」と声をかけたくなりました。
狭い最上部は人出で押し合いへし合い状態でしたが、わが歴史博物館を眼下に視野に収めることができて大満足。写真を撮って(写真2)、一気に、階段を降りました。
*写真二点、見上げる大天守、見下ろす歴史博物館
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