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兵庫県立歴史博物館 館長 藪田 貫
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紅葉の姫山公園と特別展「播磨と本願寺」 2014年11月15日 |
レキハクに出勤しての最大の悩みは、さて、お昼に何を食べるか? まねきの弁当も冷めると美味しさが減る。寒くなってきたので温かいものを食べたい。さりとて、いかに麺類好きでも、きつねうどんと昆布ソバを日替わりで食べるには・・・と悩みつつ、結局、館内2階の食堂「はりまっ子」で注文するのはうどん。それでもこの時期は、姫山公園の紅黄葉と青空に白い姫路城のコントラストを楽しみながら食べるので、食べ飽き気味のうどんも苦にならず、駄句が浮かびました。
「うどん食う 国宝の城 相伴す」
さて特別展「播磨と本願寺」ですが、観覧者の波は続いています。会期の間に、展示に関連して、10月26日にはひょうご歴史文化フォーラム「官兵衛・秀吉・一向一揆」が開催され、会場のあいめっせホールが満員になりました。小栗栖館長補佐の名司会で、春の展示「軍師官兵衛」と秋の展示「播磨と本願寺」をつないだ魅力的なフォーラムとなりました。歴史を、表と裏双方から見ることの面白さも伝わったと思います。
また、龍谷ミュージアム副館長石川知彦氏を招いた講演会「浄土真宗の美術―光明本尊を中心に―」では、名号本尊、阿弥陀釈迦二尊、インド・中国と日本の高僧連座像と讃銘からなる光明本尊が、三幅本から一副本に変わっていく様子がスライドで示され、最後に、特別展で展示されている四幅(展示替えあり、)の作品解説がありました。わたしを含め聴衆は、初めて聞く話に聞き入っていました。期待通りの話に大満足したわたしは次の出勤日、展示されている光明本尊の前に立ち、目を凝らして見ながら、講演の内容を思い起こしていました。
*写真は「はりまっ子」から見る姫路城。
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