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兵庫県立歴史博物館 館長 端 信行
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この一年を振りかえり、そして来春にむけて 2013年12月15日 |
開館30年だ、30周年記念だ、と言っているうちにはやくも師走を迎える時節となりました。長きにわたって、つねづね本館の活動をご支援くださった皆さまには厚くお礼申しあげます。
皆さまにとって、この一年を振りかえって、2013年(平成25年)はどんな年であったでしょうか。おひとりお一人にはそれぞれにかけがえのない一年であったと思いますが、この一年も相変わらず災害というか自然異変が多かったというのがわたくしの印象です。暑さが厳しくなると、また台風が大雨をもたらすたびに、「これまで経験したことのない」という表現が何度使われたことでしょうか。人生が経験の積み重ねだとすれば、「これまで経験したことのない」も、歴史の積み重ねのなかの一コマです。昔からよく「災い転じて福となす」といいますが、被害に遭われた方がたは是非とも「福となす」復興を築いていただきたいと祈念いたします。
本館は、12月に入って、例年どおりに、館内の清掃や整備、消防訓練などのために臨時休館をいただいております。
新年は、1月4日から開館します。特別企画展『旅に出よう 絵地図からはじまる物語』は18日(土)から公開します。江戸時代から、日本では旅がたいへん盛んでした。日本人は旅好きですね。現代までいろいろの旅の楽しみを創りだしてきました。
そして、2014年は、NHK大河ドラマ特別展『軍師 官兵衛』が、いよいよ春爛漫の3月21日からはじまります。この機会に、黒田家名品の数かずを公開します。皆さまご期待ください。
こうして臨時の休館中も、博物館は働きつづけています。どうか皆さま、来る新しい年も県立歴史博物館をよろしくご支援お願いいたします。