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兵庫県立歴史博物館 館長 端 信行
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8月の三景 2013年8月15日 |
今年も8月がやって来た。いつも変わらぬ8月が今年も訪れたかと思えば、これまでに 経験したことのない8月も来た。さらには、とてもうれしい8月もやって来た。
8月は、昭和の戦争で犠牲になった人びとを慰霊する月である。沖縄、広島、長崎と慰霊祭がつづき、15日を迎える。それとともに、災害で亡くなった多くの人びとへの慰霊もつづく。近年は、お盆の時節は、何かともの思うことが多い。
今年の8月は、これまでに経験したことのない、ということばをたくさん聞いた。猛暑、豪雨に災害と、自然が猛威を振るっている。防災のかけ声も鈍りがちになるが、安全で 安心な社会づくり・地域づくりは、わたし達の永遠の課題である。
今日も、博物館では、朝から子ども達のかん高い声があちこちから聞こえる。新聞等を見ると、この夏は、あちこちの博物館や美術館、科学館で子ども達が元気で楽しんでいる様子がうかがわれる。夏休みをミュージアムで楽しむことが定着してきたのだろうか。それならうれしいのだが。