![]() |
兵庫県立歴史博物館 館長 端 信行
|
“女子ワールド”満開 2013年5月15日 |
不順あるいは不安定との表現がぴったりの春が過ぎ、ようやく初夏の陽ざしが日に日に強く感じられる候となりましたね。外出の装いがあれこれ悩ましく、また楽しみな季節になりました。とくに女性にとっては、装いの楽しみはかぎりないことでしょう。
こうした女性の装いの楽しみがかぎりなく、また自由になってきたのは、そうむかしのことではありません。女性の人生のなかで、少女という時代が認められだしたのは明治から大正にかけてのことです。そしてその時代の画家たちは、“少女”という新しい生命体を生みだしたのです。
現代は女性が大いに社会進出をはたし、文化芸術から消費生活まで、女性の力が大きな意味をもつ時代です。本館が開催中の特別展『かわいい!女子ワールド』はそうした現代女性の原点を照らします。この機会にご観覧をおすすめします。