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兵庫県立歴史博物館 館長 端 信行
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播磨文化の奥深さを味わう 2013年2月15日 |
本年3月末日から4月の第一週にかけて、播磨の「総社さん」で20年に一度おこなわれるという、「三ツ山大祭」をテーマとした展覧会『姫路・城下町の祭礼―播磨国総社の三ツ山大祭』が、祭の本番に先がけて当館ではじまりました。わたくしの眼からみても、じつに興味深い。今日も見学に訪れた小学生たちが、ボランティアの方の説明にうなずきながら、熱心に聴いていました。古くにさかのぼる祭の起源、置山や五種の神事、町方の祭にかける熱情など、知れば知るほど、播磨文化の奥深さが感じられます。当館の展覧会をつうじて、本番の「三ツ山大祭」が二倍も三倍も面白くなりますよ。
こうした古き伝統行事は何世代にもわたって地域の人びとが伝え残してきたものですが、そのなかには変わらずに伝え残されたものもある一方で、よくみると変わっていくものもあります。何が変わっているのでしょうか。展覧会をみながら、時代を追って変わっていくものを見つけ発見するのも、また楽しい体験になりますよ。