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兵庫県立歴史博物館 館長 端 信行
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移りゆく、夏から秋へ 2012年9月15日 |
節電、節電と唱えられた夏も終わり、ようやく朝夕に涼しさが感じられるようになりましたが、皆様は夏ばてもなくお元気にお過ごしでしょうか。朝日新聞の美術評(8月30日)にも取り上げられ、好評開催中の夏季特別企画展『江戸時代のペーパークラフト』も、会期は残り一週間(9月23日まで)となりました。連休期間中は高齢者の方は無料となります。最後の機会をお見逃しなく!
さて夏が過ぎれば、秋です。文化の秋です。本館は来年には開館30周年を迎えますが、この秋の特別展には、プレ30周年記念と銘打って、南北朝内乱期を知略と行動力で生き抜き、播磨守護の地位を確立した父子『赤松円心・則祐』を描いた播磨大歴史絵巻を展覧します。今日の日本も、地方と中央の政治が大きく揺らいでいます。円心・則祐父子と彼らを取りまいた社会のあり方は、今日の時代にも通じるものがあるでしょう。開会は10月13日です。大いにご期待ください。