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兵庫県立歴史博物館 館長 端 信行
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鶴林寺:本館特別展から新宝物館開館記念特別展へ 2012年6月15日 |
本館の春季特別展『鶴林寺太子堂―聖徳太子と御法の花のみほとけー』は好評のうちに6月3日(日)に終了しました。“あいたた観音”と愛称で親しまれている聖観音立像や聖徳太子坐像をはじめかずかずの寺宝や関連する多くの美術工芸品、そして赤外線撮影によって可能となった国宝太子堂の内部のみずみずしい壁画の全貌がはじめて公開されました。来観者からは、感動したとの多くの声を聞き、主催者としてもうれしいかぎりでした。
この鶴林寺では、現在、新宝物館の建設がすすめられており、今秋の10月6日(土)に開館の運びとなっています。またこれに合わせて、60年間秘仏とされる本堂内陣本尊特別ご開帳など、開館記念特別展が開催されます。本館特別展の感動を、今秋ふたたび、加古川鶴林寺にてあじわってみてはいかがでしょうか。
さて本館では早くも夏の特別企画展の準備にはいっています。夏季は恒例の「おやこシリーズ」で、本年のテーマは『江戸時代のペーパークラフト』です。くわしくは次回に紹介しましょう。お楽しみに!