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兵庫県立歴史博物館 館長 端 信行
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春季特別展はじまる 2012年4月13日 |
いま、本館のまわりの公園の桜は満開です。まさに春爛漫の季節がやってきました。
きょうは4月13日、あす14日から春季特別展がはじまります。館内はあすの一般公開にそなえて、館員が大わらわで展示の仕上げや開会の準備にいそしんでいます。展覧会公開直前の館内の張りつめた緊張感がここちよく伝わってきます。
さてその展覧会ですが、本年が創建から九百年という、ひょうご最古の国宝建造物である『鶴林寺太子堂』をテーマにいたしました。聖徳太子の開創といわれる太子堂は創建当時は法華堂とよばれ、その内陣には法華経信仰をあらわす麗美な荘厳画が描かれています。このたびの展覧会では、永年の香煙によって肉眼では見えないその荘厳画の全容を赤外線写真によって明らかにするとともに、重要文化財である聖観音立像をはじめ聖徳太子ゆかりの名品のかずかずを総覧し、九百年の歴史をみなさまに感じとっていただきたいと願っています。ぜひともお誘いあわせのうえ、一人でも多くのかたがたにご高覧いただきたいと思います。