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兵庫県立歴史博物館 館長 端 信行
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寒中お見舞い申し上げます 2012年1月15日 |
新しい年を皆様はいかがお迎えになりましたか。昨年は東日本大震災による巨大津波被災や原発事故被災など、日本全体が大きな課題を抱えたまま終わった感がありましたが、今年はどういう年になるのでしょうか。そうしたなかであらためて、“絆”ということばに、人びとは大きなよりどころを見いだしました。今年は、この“絆”をもっと強くもっと太くすることが求められるのではないでしょうか。
本館では1月8日から特別企画展『やきものは語る〜ひょうごの城下と窯』がはじまっています。30年前に本館の敷地から発掘調査されたやきものの数かずは、北斎漫画とともに姫路城内で暮らした江戸時代の武士の生活を鮮やかによみがえらせてくれます。また県内各地のやきものもふんだんに紹介されています。ちょっと角度をかえていまの暮らしを振り返ってみるのも一興でしょう。そこからまた新しい“絆”の意義が見えるかもしれません。本年も“れきはく”をよろしくお願いします。