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兵庫県立歴史博物館 館長 端 信行
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2011年 師走雑感 2011年12月15日 |
2011年は平穏に幕が開いたかと思ったが、3月に東日本大震災にみまわれて、巨大津波による衝撃的被害、原子力発電所の破砕の現実が、わが国はおろか世界をも覆いつくした感がありました。多くの人びとの命がうしなわれ、いまだ数多くの人が行方不明と聞く。心からのお悔やみを申し上げます。また現地の惨状を伝え聞くに、復興へのみちすじにはまだまだ課題が山積みされているようです。原子力発電所の事故から、にわかに放射能汚染とエネルギー問題が喫緊の課題として論じられ、私たちの暮らしの将来像を明確にすることを迫っています。
そうした激震に揺れた2011年でありましたが、本館の活動はとどこおりなく進捗し、常設のテーマ展示や特別展、企画展には多くの入館者をお迎えし、大変好評をいただきました。まことにありがたいことで、日頃からご支援をいただいている県民のみなさまに心から御礼を申し上げます。年明け早々には、特別企画展『やきものは語る ひょうごの城下と窯』がはじまります。どうか2012年もよろしくお願いいたします。