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兵庫県立歴史博物館 館長 端 信行
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秋季特別展『四大浮世絵師展』がはじまりました 2011年10月15日 |
はやいもので、本年ももう10月なかば、日に日に山野や杜の樹々がいろづく時節となりました。本年は、春先から東北三陸海岸の巨大地震・巨大津浪の被害、その影響による原子力発電所の事故と大きな自然災害・事故がつづき、節電に明け暮れた夏が過ぎたと思ったら今度はたびかさなる台風による風水害と、文字通り、災害列島に終始しました。阪神・淡路大震災の1・17とともに3・11がながく記憶に残ることでしょう。被災された多くの方がたにはあらためて衷心よりお見舞い申します。一日もはやい生活の再生と地域の復興を願って止みません。
こうしたなか、本館が満を持してみなさまにお贈りする特別展『四大浮世絵師展』が、はじまりました。本展覧会は、神戸在住の画家で兵庫県文化賞の受賞者である中右 瑛氏の、ながねんにわたるコレクションから精選された作品を紹介するものです。中右氏のコレクションは、氏が国際浮世絵学会常任理事を務めていることからも判るように、世界的にも著名であり、今回の展覧会でも数多くの名品が展示されています。ご本人のことばを借りると、とくに写楽の作品は見のがせないとか。ほかにも逸品がずらり。
この秋、ぜひ本館の特別展『四大浮世絵師展』をご覧いただき、爛熟期の江戸文化の粋を堪能してください。