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兵庫県立歴史博物館 館長 端 信行
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梅雨どきは、テーマ展示をじっくり味わう 2011年6月15日 |
東北・三陸海岸沖を襲った巨大地震と巨大津波から早や3ヶ月がたった。未だ行方不明の方が8,000名を超すとつたえられている。被災した各地の博物館施設の被害情報もようやく全貌がみえはじめ、関連機関からの支援もすこしずつ届きはじめている。復興への道のりは遠くまだまだこれからである。いきながい支援を続けたいものである。
この東日本大震災の直後からはじまった、当館春季の特別展『宝塚歌劇〜咲きつづけて一世紀〜』は、元トップスターの陽月華さんや朝海ひかるさんのトークショーでは会場に入れない方がでるなど、ご好評のうちに幕を閉じました。ご観覧いただいたみなさまに厚く御礼申しあげます。激動につぐ激動のこの現代にあって、100年にわたって続くことの歴史的文化的意味をあらためて体感するよい機会となったのではないでしょうか。
さて当館は、7月16日からはじまる夏季展覧会『ひょうごの鉄道―鉄道新世紀へー』までの一ヶ月間は、テーマ展示のみとなります。この機会に、播磨の民家で鎧・かぶとの着付け体験ができる「みんなの家」や兵庫県の多彩な文化遺産を紹介する「ひょうごのあゆみ」や「ひょうごライブラリー」、そして国宝姫路城のすべてを語る「姫路城と城下町」や屋台の実物が展示されている「ひょうごの祭り」、全国ただ一つの「こどもはくぶつかん」など、魅力たっぷりのテーマ展示をじっくりと体験してはどうでしょうか。いまがチャンスです。みなさまのご来館をお待ちしています。