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兵庫県立歴史博物館 館長 端 信行
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特別展『フィギュアの系譜』の楽しみ方 2010年10月15日 |
ようやく秋本番の季節となりました。陽射しはまだ多少はつよいものの、ゆっくりとした歩調で姫路城の周りを散策するのに一番よいときです。そのついでに、「れきはく」に立ち寄ってみましょう。
いま「れきはく」では『フィギュアの系譜』という特別展を開催しています。フィギュアとはお人形です。人形の歴史はとても古い。縄文の時代から人びとはひとのかたちを造っていました。時代とともにそれらは様ざまなかたちへと発展し、今日のフィギュア文化にまでつながっています。
今回の展覧会では、現代フィギュアの旗手「海洋堂」の数多くの作品群を出品しています。怪獣やアニメのヒーロー、ヒロインばかりでなく、水族館や歴史を舞台としたすばらしいジオラマも出品しています。また「海洋堂」がお店から企業へと発展した年譜も紹介されており、企業経営の面から観ることも可能でしょう。
今回の展覧会では、日本の人形文化の歴史を一覧、怪獣や妖怪やアニメのフィギュア、各種のジオラマ、「海洋堂」コレクションのすべて、企業経営など、実にいろいろな角度から楽しむことができます。是非、ご自分の眼でお確かめください。