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兵庫県立歴史博物館 館長 端 信行
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夏2題 2010年8月15日 |
やはり、夏の主役は子どもたちだ。今日も博物館内には子どもたちの声がこだましている。博物館の風景としては、やはり元気な子どもたちのすがたがあちこちに見える方がさまになる。親子シリーズの特別企画展『変身−仮面のひみつ』を楽しんでくれているだろうか。誰と一緒に来たのだろうか。小学生参加のサマースクールも真っ最中だ。
夏は、子どもたちに博物館をおおいに楽しんで欲しい。
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暑い夏は人びとのこころも熱くなる。昨日のことのように思い出される、佐用町の土石流災害。亡くなられたかたがたの一周忌の慰霊祭があった。
まもなく終戦記念日。人びとの戦争体験はますます熱く語り継がれる。
人びとの体験のなかには、時とともに忘れ去られる事ごとと、時がたつにつれてますます熱く思い出され、語りが湧き出るのを禁じ得ない事ごととがある。日本の夏は熱い語りに充ち満ちる。