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館長室へようこそ!

兵庫県立歴史博物館
館長 端 信行
【プロフィール】
 私は2002年から、兵庫県立歴史博物館で館長をつとめています。
 大阪府に生まれました。専門は文化人類学と比較文明論です。京都大学文学部を経て、1974年に国立民族学博物館助教授となり、1992年からは同館の教授を、2001〜2007年には、京都橘大学で教授をつとめました。
 
 ※端館長は2014年3月末日に退任し、現在は名誉館長です。このページは過去ページを表示しています。
【「館長室へようこそ」について】
 「館長室へようこそ」では、歴史博物館に関する話題や、兵庫県の歴史・文化のニュース、私が折に触れて感じたことなどを、皆さんにお伝えしたいと思っています。「歴史ステーション」にお越しになった時に、気楽に立ち寄って、おくつろぎ下さい。  みなさんのお便りなども、お待ちしています。
あて先 : Rekishihakubutsu@pref.hyogo.lg.jp
 

  発見された新資料を展示 2009年2月15日

 いま本館では、特別企画展『ものと人は船に乗って〜ひょうごの港めぐり〜』を開催中です。すでに新聞各紙で紹介されているので、ご承知の方も多いかと思いますが、展覧会場を入ったすぐのところに、新しく発見された大きな屏風が展示されています。屏風の名称は『海路・諸大名御座船屏風』といい、6曲1双つまり6曲の屏風が2隻そろったものです。左隻には西国諸大名の御船印・帆印を描いた御座船71艘(右隻に紀州徳川家の2艘が描かれている)と島や岩礁などが細かく描かれています。また右隻には「紀州より江戸迄海辺浦々島々磯瀬船掛り場所針筋等荒増船図写之」とあり、紀州から江戸までの航海上の注意点を細かく記しています。

 この珍しい屏風は、姫路藩の御船手組の家に伝来したもので、近年の調査で発見され、今回初公開となったものです。是非ご来館いただいて、じっくりと観ていただきたいと思います。


 この例にかぎらず、最近、古文献や考古遺物、化石の発見が相次いでいます。そうした新発見資料は‘歴史’の内容を豊かにし、‘歴史’のおもしろさを高めています。こうした新資料の発見とその保存や展示公開も、博物館の大切な役割です。博物館で新発見資料の『屏風』を十分に堪能してください。

   
 
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