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兵庫県立歴史博物館 館長 端 信行
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秋本番、ミュージアムは待っている 2008年9月17日 |
ようやく朝夕の涼しさが感じられる季節になりましたね。秋は‘食欲の秋’とか‘スポーツの秋’そして‘文化芸術の秋’と言われます。各博物館や美術館は、‘文化芸術の秋’にそなえて、長年にわたって練り上げた、文化芸術の季節にふさわしい展覧会を開催しています。
当館においても、兵庫県神社庁とのあいだで、長年にわたって検討してきた豪華企画を、10月18日(土)から12月7日(日)まで、2ヶ月弱にわたって開催します。
「ふるさとの神々 祝祭空間と美の伝統」と題するこの特別展は、兵庫県下のおもな神社の所蔵する祭具や絵馬などの宝物や御輿などを一堂に集めるという、文化財の一大絵巻とも言える展覧会です。出品される数々の文化財のなかには、国の重要文化財に指定されている魚住住吉神社所蔵の円山応挙画の神馬図絵馬の初公開が企画されています。また同じく重要文化財に指定されている宝物のなかには、国立博物館に寄託さている文化財もたくさんあり、それらもこの機会に公開されます。お里帰り展示ですね。
また兵庫県下の寺社は、奉納される神楽や神舞いなどの民俗芸能の宝庫であります。そこで今回の特別展示の催しとして、11月3日の「文化の日」に、会場も姫路市民会館の大ホールで、県下の代表的な民俗芸能が一堂に会する公演を計画しています。この芸能公演会の詳細については、当館までお問い合わせください。
県下の各博物館や美術館は、いずれも素晴らしい展覧会を企画して皆さまの来場をお待ちしています。文化芸術の秋は、誘い合ってミュージアムへ行きましょう。