教育綱領・教育方針 

教育綱領

天賦の個性を伸長し、善美なる人間性を追求して、全人的な完成をめざすと共に、自律的な生活原理を確立し、民主的な秩序と文化を創造して、国家社会に貢献するに足る日本国民を育成することを期し、次の目標を掲げて本校教育の指針とする。

1.自主独立
透徹せる知性と純正なる批判に基づく不抜の信念と高雅なる矜持を涵養し、人格の基礎を確立する。
2.至誠勤労
誠実以て事に当たり、創造への意欲に燃え、勤労を尚び、積極進取百難を突破する不屈の意志力と強靭なる体力を養い、旺盛なる実践力を培う。
3.社会正義
社会生活の成立と理想とに対する理解を深め、信義を篤くし、責任を全うし、個人の尊重を重んずると共に、他人の自由と人格とを尊び、以て平和的な国家社会の形成者としての資質を啓培する。

教育方針

  • 1.生徒各自の特性と環境を理解し、その成長変化に応じて、適切な補導と助言を与え、天賦の個性を伸ばし、職業的自覚にまで高める。
  • 1.自ら進んで真実を探求する気風を助成し、創造的学習の態度を確立し、自発的且つ謙虚に事象を批判する力を育成する。
  • 1.生徒の積極的な自治活動を助長し、自治意識を昂め、自律的生活に導き、正義と責任を重んずる公民的資質の向上に努める。
  • 1.公共物を愛護する心を養い、身を労して学校施設の保全と美化に努め、清潔な環境を造り、美的情操を陶冶する。
  • 1.保健衛生に留意すると共に,進んで運動競技に参加し、真摯熱烈な態度を以て之に励み、明朗闊達の気象と鞏固な意思及び強靭な体力を養う。
  • 1.寛容と誠実を以て交わり、相扶け相励まし、不易の友情を育み、異性に対しては互いに理解に努め、敬愛する風をつくる。
  • 1.服装、所持品の類、その他すべて流行に左右されることなく、質素、清楚を旨とし、品位の向上と内面の充実に努める。

(昭和29年1月8日制定)

第4代前川誠一校長によって、学校としての教育の方向が、「教育綱領」「教育方針」として昭和29年1月に示されました。職員の中から選ばれた委員による草案に基づき、慎重審議のうえ、決定をみたものです。