新校舎の思い出
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移転と同時に明石市立から兵庫県立となりました。校舎、体育館、食堂、図書館などは真新しく、気持ちのよいものでした。また校地の広さにもびっくりしたものです。
新しくなっただけでなく、体育館・食堂など以前になかったような立派な施設が出来たことです。ますます恵まれた環境で学習が出来るようになりました。
が、ここで困ったことがありました。
ひとつは運動場の水はけが非常に悪いこと、もう一つは木が育たないこと。植樹をしてもすぐに枯れてしまうことでした。今でこそ、青々とした木が茂っていますが。また水はけ抜群のグラウンドがありますが移転当時はこのようなことでも苦心されたのです。
ここで笑い話のような本当の話をしましょう。
一つは登下校に田んぼのあぜを通るので、再三苦情を受け困ったこと。
二つ目は水洗便所のこと。当時としては最先端のことで、水洗便所の使用方法がわからず、使用方法を説明して開始したこと。
これは今は昔を痛切に感じさせます。
何もない殺風景な西明石近辺、見渡せば、田んぼばかり、途中には社宅があるだけ、校舎は駅から遠く、不便を感じたものです。
(鷲野 健 元明南教諭)
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