防災教育アイデア集

県立舞子高等学校環境防災科では、総合的な学習の時間や選択科目の有効利用で防災教育を行うほかの学校と違い、専門科目で防災を学ぶ。3年間で履修する88単位のうち25単位(選択によっては29単位)が専門科目である。時間にすると約750時間。だから、多様な活動を行えるのは当然で、それをそのまますべての学校で実践するのは難しい。それよりも、舞子高校で行っている防災学習の中から利用できそうな内容を選んで、それに自分の地域に固有の災害や風土といった要素を加味して修正すれば、日本のどこでも、どんな学校でも防災教育を行えるのではないだろうか。

そのような意図をもって環境防災科の実践事例をまとめた。なお、地震や火山、気象といった理科や地学で学習できる内容は学習指導要領や教科書が完備されており、その気になればいつでも学習できるので省いた。ここにまとめたものはこれまでほとんど取り上げてこられなかった社会環境と防災にかかわる学習活動である。

以下の学習はすべて高校生を対象として行ったが、同じ活動を工夫次第で小学生や中学生でも取り組むことができる。ここで挙げている活動事例はすべて素材である。料理方法は地域と学校の実情、学習者の発達段階に合わせていろいろと工夫して欲しい。

【講義型】
【校外学習型】
【レポートの作成を通じた学習】
【シミュレーション型】
【総合】