体 操
体操競技女子審判長 佐尾山 ゆ き
1 平成13年度を振り返って
兵庫県総合体育大会(6月1〜3日:尼崎市記念公園総合体育館)
2001年版の祭典規則を適用する最初の大会である。
審判員は3月の審判講習会で新しい規則が伝達されたばかりで初めての審判である。
選手は昨年11月の新人大会以降、新しい規則に切り替えて練習してきた事と思う。
2001年版になって加点が 0.8に増え、各種目とも組み合わせの加点が厳しくなった為
9.20の基礎点からどれだけ加点を増やし価値点を高める事ができるかが課題である。
自由演技で36点台が取れた選手はなし、34点台が3名、32点台が5名であった。
跳馬は、前転とび1回半ひねりの価値点が 9.5から 9.1に下がったが、跳ぶ選手は
多い。前転とび前方かかえこみ宙返りについては、価値点が 0.1アップし高さ、着地
ともに安定してきた選手が見られるようになってきた。跳躍技番号を表示しない 0.2
の減点については、自分の表示した跳躍技でないものを跳んだ為の減点でなく、単な
る表示の欠如ということであり、逆に審判の目が問われることになった。
段違い平行棒については、新しく低棒でのB以上の要素が要求されるようになり、
全般的に構成がよく似てきたと感じられる。特に、後振り上げについての減点が大変
厳しくなって、45度より上であっても倒立局面でない限り0.05の減点がされる。
け上がり空の後振り上げをいかに少ない構成にするかがこれからの課題であろう。
「短い演技に対する特有の減点」にある5要素に満たない演技に対して 2.0の減点
を適用したがけ上がりができるレベルとそうでないレベルの差がつかず、教育的配慮
に欠けるという審判の声があった。
平均台は比較的価値点の取りやすい種目であり10点の構成をしている選手もみられ
た、種目的にはふらつきや落下により価値点が下がりやすいので、落下しない事も大
切な要因である。ただし開始技、中技、終末技を含めた全体の構成を見る必要がある
だろう。
ゆかは、平均台と違って価値点が取りにくい傾向にある。特に「2つの要素からな
るダンス系、もしくはダンス系とアクロバット系要素」の加点がC+Dからになった
為、県内でC+Dで 0.1の加点を取る選手は今大会では誰もいなかった。反対に、特
別要求の「片足上での1つのB以上のダンス系ターン」が取れない選手も多く両極端
である。技だけに追われることなく、特別要求を満たす、また価値点を上げる為にも
バレー的基礎レッスンを大切にする必要がある。
兵庫県新人大会(11月2〜4日:姫路市立中央体育館)
全国高校選抜大会に3名の枠があり、2名がこの大会で選ばれることになっていた
参加者は73名であったが8点平均の32点以上取れた選手はわずか6人、失敗の数の少
ない選手が選抜大会の出場権を得ることになった。
失敗をしないことも実力のひとつであると思う。
種目別での8点以上は跳馬11人、段違い平行棒4人、平均台6人、ゆか7人であっ
た。
段違い平行棒については、新人大会ということもあり総体時に適用した「5要素に
満たない短い演技」に対する 2.0の減点を適用しなかったが、3点に満たない選手が
34人で全参加者の約半数をしめた。
中学時代にはなかった種目として選手には大変な負担となっているのも現実である。
近畿大会(6月16〜17日:姫路市立中央体育館)
地元開催での近畿大会ということで、3チームが出場できた。
特に夙川学院が四天王寺に 0.075点の差で優勝した。昭和52年以来、久々の快挙であ
り兵庫県として大変喜ばしいことである。
5位に市立尼崎、8位に武庫川女子大学附属、個人出場者もそれぞれ活躍がみられた
近畿大会で個人総合優勝をした(宣真)尾山しおり選手、2位の(樟蔭東)洲本明
日香選手が全国高校総体に出場できないほど、大阪府でのレベルの高さを痛感させら
れた。今大会には出場していないが、大阪の個人枠は佐原、竹田両選手であった。
規定演技は各府県とも大きな差はみられなかったが37点台が4人、36点台が3人、
8.5平均が取れる選手は過半数を超す。
自由演技で上位に位置する選手は、どの種目もD難度E難度を取り入れた高い価値点
の演技構成をしていた。36点台が1人、35点台が3人、32点以上は20人であった。
全国総合体育大会(8月2〜4日:熊本県立総合体育館)
オリンピック、東アジア大会等で活躍した選手が数多く参加しての大会であった。
兵庫県女子は規定演技第1日目の第1班で跳馬からのスタートであった。規定跳馬の
基準をきめた兵庫県チームの点であるが、結果的には少々厳しい点であったと思う。
夙川学院の段違い平行棒は昨年と同様高い評価を得て27.725点(規定3位)続く平均
台も27.550点であったが、ゆかで点がのびず25.900点に終わった。観客席から見てい
て、何に重点おいた採点であるのかが判らなかったが規定問題ももっと個性的に表現
し、立ち姿勢を含めた常に美しい姿勢での演技を要求されたのかもしれない。
来年の課題である。
規定は10位で予選通過したが、試合当日も7時からのアップ毎日の練習に5時起き
等大変であったと思う。とにかく朝1班は大変である。個人で出場した濱野選手は0.
05点足らず惜しくも予選通過できなかった。江口選手は個人通過16人中13位で通過し
た。ちなみに今年の個人予選通過点は35.600点であった。
夙川学院は自由演技で7位まで追い上げたが、惜しくも入賞ならず。
変更規則とはいえ高校生の自由演技で38点台が3人、37点台が6人、36点台が7人
もいて大変すばらしい演技であった。
来年にむけて
変更規則の加点価値に変更がありD難度は各 0.1を各 0.2に、E難度は各 0.2を各
0.3になった。ただし、演技構成については価値部分・特別要求を満たした 9.2満点
の演技を、減点なく実施することを第一とし、その上で加点対象となる要素やシリー
ズに取り組んでいくことを奨励したい。
特にゆかや平均台においては、要素と要素の間の動きも演技の重要な部分として、美
しい姿勢で丁寧に取り組むことが必要であると考えている。
新型跳馬について、平成14年度における大会での使用は国体(成年は使用)も含め
て行わないが、全国高校選抜大会では使用される。次年度からの使用を考慮して早め
の取り組みが必要であろう。
平成14年度よりの変更点
* 段違い平行棒の中断時間の計測について、中断時間は器械に上がる為に選手の
足がマットから離れた時に終了する。
* 短い演技に対する特有の減点について、段違い平行棒の短い演技(5要素をに
満たない演技)に対する 2.0の減点は適用しない。
* その他2001年版採点規則の変更がある場合は、顧問会議等でお知らせしたいと
思います。
2 専門部の会議
1 日 時 平成13年4月14日(土)
10:00 〜 12:00 役員会
15:00 〜 17:00 顧問会
場 所 神戸電子専門学校
内 容 (1) 全国高体連総会報告
(2) 平成12年度事業・決算報告
(3) 平成13・14年度役員改選
(4) 平成14年度事業・予算審議
(5) その他
2 日 時 平成13年5月10日(木)
9:00 〜 12:00 役員会
14:00 〜 16:00 顧問会
場 所 兵庫県立尼崎西高等学校 図書室
内 容 (1) 班分けの確認
(2) 審判・役員の構成
(3) 試技順の抽選
(4) その他
3 日 時 平成13年10月4日(木)
9:00 〜 12:00 役員会
14:00 〜 16:00 顧問会
場 所 兵庫県立尼崎西高等学校 図書室
内 容 (1) 班分けの確認
(2) 審判・役員の構成
(3) 試技順の抽選
(4) その他
4 日 時 平成14年2月14日(木)
14:00 〜 18:00 役員会
場 所 兵庫県立尼崎西高等学校 応接室
内 容 (1) 各種報告
(2) 平成13年度決算報告(案)
(3) 平成14年度予算審議(案)
(4) 平成14年度役員継続確認
(5) その他
3 強化事業の報告
指導力向上事業
日 時 平成13年4月15日(日)
9:00 〜 16:00
場 所 関西学院高等部
講 師 辻 哲 夫 氏 他11名
参加人数 237名
内 容 (1) 規定の一部改訂
(2) 高体連申し合わせ事項
(3) ルール改正の確認
(4) マナーの向上について
選手強化合宿事業
日 時 平成13年7月24日(火)〜13年7月27日(金)【3泊4日】
場 所 加茂町スポーツセンター体操練習場
指 導 者 小野田 博 之 氏 他9名
対象選手 全国総合体育大会出場者 男子13名:女子13名(計26名)
内 容 (1) 表現の仕方
(2) 習熟度の高揚
(3) 技の確立
(4) 入賞するための心構え