平成14年度 入学式

 「意欲」  「根気」  「自立
                                                                                                                                           学校長   能仁一郎

自立を目指して

 この度、今西良壽校長の後任として参りました。養護学校経験は全くありませんが、先生方から教えを乞い、保護者の皆様のご希望、願いを聞かせていただき、地域の方々のご理解、ご支援を賜り、本校の良き校風、伝統を守り、更に発展させていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
 4月8日(月)朝の三田駅前で初めて本校の生徒達と顔を合わせました。バス乗り場でちょうど居合わせたT先生が「新しい校長先生だ」と紹介してくれました。しかし、事態が飲み込めなかったようで、ほとんどの生徒は怪訝な表情をしていました。始業式ではいきなり私が登場して、自己紹介と式辞を述べると、それで納得したのか、昼休みに、「今日の朝は、校長先生であることを知らなかったので失礼しました」と謝りに来た生徒がいました。実に率直で素直な態度で、本当にうれしくなりました。爽やかな高等養護初体験でした。
 入学式では一人一人呼名して入学許可しましたが、かなり緊張している様子で、それに続く入舎式では更に不安な様子でした。しかし、今日の朝(11日)舎監長の先生から1年生で「学校も、寄宿舎も楽しい」と言ってくれた生徒がいるとの話を聞いて本当に安心しました。 「意欲」的に、「根気」強く学び、「自立」することを目指して教育活動を行う本校ですが、たくさんのことを教え込み、覚えさせればいいというものではありません。自分で考える力をつけ、必要なときには人に教えを請うことができる態度を育成することにより「自立」は達成されるものです。教職員、家庭、地域三者共同で、この学校に「自立」を促す、いい環境作りを進めていきたいと思います。

                                                                                  「学校通信」より一部抜粋