科目「日本の文化」(仮称)第3回構想委員会審議経過
平成18年6月1日(木)
教材開発委員会の設置について
○教材開発委員会設置要項について、事務局から提案。
○委員会からの意見
・教材開発委員会の目的は、日本の高校生に自分の足元の文化を学んでもらうことにある。日本の文化を海外へ広げるということはそれと別のことではないのか。
・本来、教材開発委員会の目的は科目「日本の文化」(仮称)という科目のねらいに応じて、教材を開発するということが中心になる。
・科目「日本の文化」(仮称)を使用するに当たっては、いわば環境づくりが必要である。そのため、教材の活用方法についての周知等も教材開発委員会の所管と考えている。
・第5条(会議)に分野別部会について書かれているが、この部会の招集文書は、委員長の指示を受けて、高校教育課行うこととなる。
教材開発委員会の委員構成について
○教材開発委員会委員構成について、事務局から説明 ▲組織図はこちら
・短い期間で教材を作り、諸資料を集めなければならないので、副委員長に目配りをしていただきながら、幹事委員の先生方にも教材開発にご参加いただきたい。9月に再び構想委員会を持つまで、機能的に動くことができる委員会を考えている。
○委員会からの意見
・教材開発委員会委員一人について、一つの小単元の執筆と考えるのか。一人の委員が複数の小単元を書くことはないのか。
・項目のバランス、単元の内容等について、全体の枠組みが明確ではない。内容の柱立てを明確にしなければ、まとまったものにならないのではないか。
・「伝統文化」について、小単元の範囲が広いので、執筆の内容に重複が予想される。実際に委員が決定してからでもよいので、委員間の微調整は必要になる
・教材の柱立てや筋道、つまり流れを整理することで、懸念されるような重複はなくなるのではないか。
・海外では、日本の伝統文化と現在の文化の両面が見られる文化、たとえばロボット製作などは評価が高い。
・海外における日本のイメージは、日本の伝統文化が海外に受容されている部分と、新たな文化が受容されている部分とがある。だから、「ジャパンナウ」にはその両面を踏まえて、伝統文化が現代文化の価値を支えて、発展させているという内容を取り入れることが必要ではないか。
・古い、よい日本があったからこそ、世界に認知されるようになった文化を取り上げたい。
・海外に説明する日本の文化という観点であれば、歌舞伎の回り舞台のような伝統文化と現代文化の融合を伝えるべきである。
・地域文化にはその地域でさえ気がついていない華やかな面があるが、「地域文化」の位置づけは、科目の目標との関連が考えられなければならない。華やかな文化でなくても、教育としての意味付けがあればよいと思う。
○事務局からの意見
・教材開発委員会の委員については、まだここに上げられていない方も含め、できるだけ多方面の方にお願いしていきたい、事務局では、この教材を授業で使い、生徒を対象としていることを考えているので、高校での授業の実際をよく理解されている方にお願いした方が、高校での授業の実際に即した指導例・教材が用意していただけると考えている
その他教材の具体的内容について
○事務局から報告
・歴史博物館の映像データ、文化財室の持つデータベース、県立美術館や芸術文化課の資料等も使用させていただけることとなった。
○歴史博物館からの報告
・歴史博物館はインターネットでウェブコンテンツを二つ配信しており、それらに用いられた静止画、動画を今回の教材に使用することができるのではないか。今年度のコンテンツについては、本構想委員会の協力を得て制作し、本科目において活用できるようにしたい。