発展的統合に関するスケジュール・Q&A

高校教育課

学校教育

高校教育課

令和7年度発展的統合の取組(県立高等学校教育改革第三次実施計画)につきましては、こちらのページをご覧ください。

発展的統合に関するスケジュール・Q&A

発展的統合に関するスケジュール

発展的統合に関するQ&A

全般

Q 発展的統合とはどういう意味ですか。

対象校同士を単に統合するのではなく、それぞれの特色や伝統を継承し、さらに発展させ、より魅力ある新しい高校をつくるという意味で、「発展的統合」としています。

Q どの校地に新しい高校が設置されるかについては、いつ頃公表されるのですか?

令和4年11月に「令和7年度の発展的統合に関する基本計画」を策定し、新しい高校の想定設置場所や想定学科、教育活動の特色等を公表していますので、資料をご覧ください。

Q 発展的統合によって統合対象校はなくなってしまうのですか?

統合対象校それぞれの特色や伝統を引き継ぎ、新しい高校をつくります。

Q 学級数が増えること以外に、発展的統合のメリットはありますか?

学校の規模が大きくなると、配置できる教職員数も増えるので、多くの選択科目で専門の教員による充実した指導が受けられるなど、多様な学びが展開できます。また、生徒数が増えることで、これまで以上に、活気ある学校行事や活発な部活動が展開できます。

Q 学級数が少なくなると、どんな支障があるのですか?

高校教育に必要な選択科目の設置などによる多様な学びの展開、活気ある学校行事や活発な部活動などの維持が難しくなります。

Q 30人学級などの少人数学級にすれば、統合しなくても良いのではないですか?

少人数学級にしても、学校全体の生徒数が増えなければ、活気ある学校行事や活発な部活動などの維持は難しくなります。また、配置できる教職員数は増えないので、多様な学びを展開することも難しくなります。

Q 新しい高校が設置されない校地は、在校生が卒業した後、どうなるのですか。

在校生が卒業した後、対象校は令和9年3月末で閉校となります。このため、新しい高校が設置されない校地については、閉校後の跡地の活用も検討する必要がありますが、令和9年3月末までは生徒が在籍しているということに十分配慮しながら、県や市などでの活用を検討していきます。

Q 対象校を統合して新しい高校にするのではなく、サテライト校や分校として残すことは考えていないのですか。

平成元年からの約30年間で、本県の公立中学校卒業者数は約半数に減少しています。当時1学年10学級以上あった高校でも、半分の5学級以下に減少している高校もあります。このような状況にあって、これからの高校生が、多くの教職員とのふれ合いの中で、多くの友人たちと同じ場所で共に学び、部活動に励むことで、生き生きと高校生活を送ることが重要と考えています。「県立高等学校教育改革第三次実施計画」においては、そのための環境を整える1つの手段として、発展的統合により普通科・総合学科においては1学年6~8学級の規模を確保することとしており、サテライト校や分校など、高校生の学ぶ場を分けることは考えていません。

Q 令和7年度には、対象校の在校生も全員、新しい高校に移るのですか。

現在対象校に在席する生徒は、入学した対象校の生徒として、卒業まで同じ場所で高校生活を送ります。

Q 新しい高校が設置されない校地の対象校は、後輩が入って来ず、学校生活が寂しくならないか、また、先生の数も減って選択できる授業が減らないか心配です。

新しい高校が設置されない校地の対象校は、令和7年4月に、新入生が入学しないことになりますが、対象校同士の交流・共同活動や教職員の配置の充実等により、高校生活が充実するよう支援していきます。
なお、新しい高校が設置される校地には、令和7年4月に、新しい高校の1年生が入学してくることになります。

Q 校地として使用されない対象校に入学した場合、部活動は卒業まで継続できますか。

部員数が少なくなった部活動については、対象校同士に新しい学校も加えた合同練習や合同チームによる大会及びコンクールへの出場などを検討し、卒業まで活動が継続できるように支援していきます。

Q 新しい高校が設置されない校地の対象校は、後輩が入って来ず、部活動の公式大会への参加も危ぶまれるのではないですか。チームスポーツをするのであれば、他の高校を選ばなければならないのですか。

新しい高校が設置されない校地の対象校は、令和7年度から新入生が入学しないことになります。このため、部活動においては、活動規模が小さくなっていくことが想定されますので、令和7年度以降の各対象校の部活動毎の部員数や活動状況を踏まえ、対象校同士、あるいは他の同様の状況にある高校との合同チーム等による練習や公式大会への参加を検討していきます。具体的な支援等については、今後、対象校の校長・教頭・教職員で構成する「発展的統合校開設準備委員会」において検討を進め、オープンハイスクールや中学校説明会等での周知を図っていきます。

Q 対象校における令和7年度から閉校までの教育活動や学校行事、部活動などがどのようになるのかを示してほしいです。

新しい高校が設置されない校地の対象校は、令和7年度から新入生が入学しないことになります。このため、令和7年度から、学校全体で行う学校行事や部活動などの活動規模が小さくなることが想定されますので、対象校同士の具体的な交流・共同活動を行うことにより、充実した高校生活が送れるようにしていきたいと考えています。対象校毎の具体的な教育活動の内容等については、今後、対象校の校長・教頭・教職員で構成する「発展的統合校開設準備委員会」において検討を進め、オープンハイスクールや中学校説明会等での周知を図っていきます。

中学生向け

Q 学校数が減ると、地域の全体的な募集人数が少なくなり、高校に入学しにくくなるのではないですか?

学区ごとに必要な学級数は、これまでと同様、中学校卒業者数に応じて確保しますので、高校に入学しにくくなるということはありません。

Q 対象校の学校行事や部活動などの特色は、新しい高校ではなくなってしまうのですか。

対象校の特色がなくなるのではなく、それぞれの特色や伝統を新しい高校に引き継いでいくよう、新しい高校の具体的な教育内容を検討しています。引き続き、対象校それぞれの特色を活かした、より魅力ある高校となるよう検討を進め、中学生の皆さんへの周知・広報を行っていきます。

Q 普通科新学科は、どのような学科ですか。

特定の教科を重点的に学ぶ専門学科とは異なり、国・数・理・社・外などの普通教科を中心に学びながら、教科で学んだことを横断的に結びつけ、地域や社会の課題を発見し、課題の解決に取り組む探究活動を実施する新しい学科です。

Q 新しい高校の学校名はどのように決まったのですか。

 検討にあたっては、教職員、在校生、保護者のほか、同窓会等の学校関係者からの意見聴取を踏まえた「発展的統合校開設準備委員会」の校名案を参考としながら、①既存の名称をそのまま使用しないこと ②所在地が分かりやすいこと ③学びの特色を示していること 等を基本的な考え方に据えて議論を進め、最終的には設置者である県として決定しました。ただし、学校名は、「兵庫県立高等学校の設置及び管理に関する条例」の改正を経て正式決定となるため、現時点では(仮称)としています。

Q めざす学校像はいつ決まるのでしょうか。

「発展的統合校開設準備委員会」を設置し、新しい高校の具体的な教育内容を検討してきました。その中で、校訓やスクール・ミッション、スクール・ポリシーについても検討を行い、令和5年12月に策定・公表した「令和7年度の発展的統合校に関する実施計画」に盛り込んでいます。

スクール・ミッション

  • 高等学校に期待される社会的役割

スクール・ポリシー

  • 「育成をめざす資質・能力に関する方針(グラデュエーション・ポリシー)」
  • 「教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)」
  • 「入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)」

の3つの方針

Q 新しい高校の学科やコースはどうなるのでしょうか。

新しい高校の学科については、令和5年12月に策定・公表した「令和7年度の発展的統合校に関する実施計画」に盛り込んでいますので、資料をご覧ください。なお、コースについては、対象校も含め、「県立高等学校教育改革第三次実施計画」において、「普通科新学科、STEAMに関する学科または普通科特色類型に改編する。改編に伴い、令和7年度までに全てのコースを募集停止する。」こととしています。

Q 新しい高校の教育課程はどのようなものでしょうか。

対象校の校長・教頭・教職員で構成する「発展的統合校開設準備委員会」において検討を進め、令和5年12月に新しい高校の教育課程方針を盛り込んだ「令和7年度の発展的統合に関する実施計画」を公表しました。今後は、「発展的統合校開設準備委員会」を継続設置して、教育課程やモデル時間割などを検討し、令和6年度のオープンハイスクールや中学校説明会でお示ししていきたいと考えています。

Q 新しい高校の制服・標準服はいつ決まるのでしょうか。

対象校の校長・教頭・教職員で構成する「発展的統合校開設準備委員会」において検討を進めています。令和6年度のオープンハイスクールや中学校説明会でお示ししていきたいと考えています。

Q 新しい高校の部活動はいつ決まるのでしょうか。

今回公表しました「令和7年度の発展的統合校に関する実施計画」において、新しい高校に設置する部活動を示しています。また、「今後、生徒の希望等に応じて、新たな部活動の設置を検討する。」こととしています。詳細は令和6年度のオープンハイスクールや中学校説明会でお示ししていきたいと考えています。

Q 新しい高校の選抜制度・方法はいつ決まるのでしょうか。

現在の入学者選抜制度では、

  • 総合学科は、2月に実施する推薦入学で募集定員の50%以内を募集し、面接及び小論文(作文)を実施、3月に実施する複数志願選抜で募集定員から推薦入学による合格者数を減じた数を募集し、学力検査を実施
  • 普通科は、3月に実施する複数志願選抜で募集定員全体を募集し、学力検査を実施

することとしています。

また、普通科を設置する想定の4校には、普通教育に関する教科・科目を中心に学びながら、時代に対応した新たな学びを展開するため、SDGsの実現等に向けた探究活動に特化した学習(週2時間程度)に取り組む新学科を、普通科の中に「1学級」設置することとしています。各校の選抜の詳細は令和6年秋頃に配布される募集要項でお示しする予定です。

Q 新しい高校の校舎は新しくなるのですか。また、新しい高校の施設・設備は充実されるのでしょうか。

校舎については、校地として使用する学校の校舎を使用して開校しますが、施設・設備については、整備可能なスペースや予算等を踏まえ、講義棟や探究ルーム等の充実を検討することとしており、「発展的統合校開設準備委員会」において具体的な検討を行っていきます。

Q 今回の統合によって、スクールバスやスクールボートなどの支援はあるのでしょうか。

高等学校への進学については、就学先が近隣の学校に指定されている公立小・中学校とは異なり、中学生が県内全域または学区内の高校を自ら選択して進学する制度となっています。今回の統合による県教育委員会としてのスクールバス等の支援は考えていませんが、一部の市町においては、住民サービスの向上の観点から、路線バスやコミュニティバス等の市内料金の定額化、学校前までのバス路線の拡充や新設、市町内高校生や市町内に通う高校生への通学費補助等を実施いただいておりますので、更なる充実をお願いしていきたいと考えています。

Q 新しい高校が設置される高校では、令和7年度には、新しい高校の高校1年生(現中学3年生)と、対象校の高校2・3年生(現高校1・2年生)が同じ敷地で学校生活を送ることになりますが、学校行事や部活動は一緒に行うのですか。

学校行事や部活動など、学校全体で行う活動は、合同で実施することを基本に考えていきます。

Q 対象校同士の具体的な交流の内容は決まっていますか。

対象校同士の具体的な交流・共同活動の内容については、引き続き、対象校の校長・教頭・教職員で構成する「発展的統合校開設準備委員会」において検討を進め、オープンハイスクールや中学校説明会等での周知を図っていきます。

中学校関係者向け

Q 高校を受検する際に、将来の目標が決まっている生徒は少ない現状において、特色ある高校ばかりではなく、昔ながらの普通科の文系と理系の教科にじっくり取り組む高校も必要ではないでしょうか。また、進路指導を行う上で、新しい高校の難易度が気になります。

本県では、平成12年度から三次に渡る「県立高等学校教育改革実施計画」の推進に取り組んでいます。本計画は、これまでの知識偏重の風潮や詰め込み型教育から、生徒一人一人の個性や能力を尊重する教育への転換を目指して、生徒が学びたいことが学べる魅力ある高校づくりを進めてきたところです。普通科高校においても、普通教育に関する教科・科目を中心に学びながら、社会の変化に柔軟に対応し、新しい社会を切り拓く力を育成できる学びを提供できるよう、特色類型やコースの設置などの特色づくりに努めています。中学校関係者の皆様におかれましても、子どもたち一人一人が、生涯を見据えて、学ぶ意義や目的を見出し、充実した人生を送る基盤を形成するためのキャリア教育の充実に取り組んでいただくとともに、高校への進路指導におきましても、キャリア教育の一環として行う進路指導を通じ、各高校の魅力や特色に応じた高校選択となるようご配意くださいますようお願いします。