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兵庫県教育委員会

魅力あるひょうごの高校づくり -トピック(R1)-

 写真は、左から 高等学校魅力・特色づくり活動発表会、香住高等学校、三田西陵高等学校、相生高等学校(H30トピックより)

 
 兵庫県では、学びたいことが学べる魅力ある学校づくりを進めています。ここでは高等学校の魅力・特色づくりに関して、学校独自の特色ある活動やその成果を紹介しています。



県立東播工業高等学校
学んだ技術を被災地支援へ~長野県農業復興支援活動~
 
 
 12月12日(木)~15日(日)本校生徒1~3年生9名と引率教員2名が長野市長沼・豊野地区でボランティア活動に参加しました。これは、台風19号で被害を受けた信州の農家を救うボランティアプロジェクトに本校が応募し、実現したものです。手作りのプランターを作成し、被災地に届けるとともに、りんご農園の泥かきなどを手伝いました。
<生徒日誌より>
・想像していた以上に被害が大きかった。女性一人で経営されている農園があったが、一人では作業できる量ではないと感じた。農園の方に感謝され、僕たちの力が少しでも役立てたと思うと嬉しかった。
・2日目は氾濫により落下したりんごを拾い集める作業をした。大量の落ちたりんごを拾って捨てる作業は本当に心が痛んだ。
・宿舎で木製のプランターを作成し、30個プレゼントした。このプランターはリンゴの苗木を植えるそうだ。
・災害の大きさを実感した。災害に負けない街づくりに貢献できる仕事につきたいと思った。

 本校では学校独自の災害時支援活動を行い、T-DAP(Toban Disaster Assistance Project)とよんでいます。生徒たちは、今回の活動を通して、被災地の実情を知り、防災や職業に対する意識を更に高めることができました。


県立小野工業高等学校
学んだ技術を地域の防災支援へ~子ども用消防救助服の製作~
 
 
 11月23日(土)小野市防災センターで開催された「消防防災フェスタ2019」で、救助隊員が実際に使っていた服をリメイクした「子ども用消防救助服」の試着と写真撮影が行われました。この服は、同市消防署の依頼を受け、本校生活創造科被服グループの3年生が、課題研究の一環として製作したものです。
 当日は、生徒たちもイベントに参加して、服の着替えなどを手伝いました。着用した子どもの中には「かっこいい」などの感想が聞かれ、着用を待つ列ができるなど、イベントを盛り上げることができました。
 小野工業高校では、学んだ技術を地域で活かす様々な取組みを行っています。今回は、被服製作の技術を応用して、地域の防災活動に役立てました。活動を通して、生徒たちは地域から応援されていることを知り、さらに意欲を向上させることができました。


北播磨地区県立高等学校(小野播磨農業西脇北三木北多可
6市町で連携して北播磨を元気に~『北播磨ピザ』販売~
 
 
 10月26日(土)・27日(日)、三木総合防災公園で開催された「北播磨『農』と『食』の祭典」で北播磨5市1町の6校(社・小野・播磨農業・西脇北・三木北・多可)が連携して考案した「北播磨ピザ」を販売しました。これは、社高校生活科学科地方創生班の3年生が、課題研究の一環として、北播磨地域全体を活性化させることを目的に各校へ連携を依頼して実現しました。
 当日は、社高校の生徒だけでなく、小野高校と播磨農業高校の生徒たちが、各市町の味を再現した1枚6ピースのピザを調理し、販売しました。学科も校種も異なる学校の生徒が交流を深め、生徒からは「生活科学科の生徒は、手際が良いし、調理技術も高くて驚いた」、「準備で農場を訪問して、学校によって学びが違うことを知った」などの感想が聞かれました。
 今回の取り組みを通して、生徒たちは北播磨の「まち」のよさを知ることができ、自分たちの地域の魅力を発信することで、地域の一員として活動をしていると実感することができました。



県立篠山鳳鳴高等学校
タイ王国の学校見学~地域の伝統文化で国際交流~

 
 
 9月3日(火)、タイ王国の訪日団(教育省職員、校長、教頭等、12名)が来校され、デカンショ節で交流をしました。デカンショ節は地域に伝わる民謡で、本校生徒が演奏会やデカンショ踊りの講習など、地域の伝統文化を継承する活動を行っています。
 当日、生徒たちは、デカンショバンドの演奏や生徒会による踊りで歓迎した後、デカンショ節について説明し、一緒に踊りを楽しみました。その後、和楽器の使い方など、地域の文化についての質問を受け、英語で交流を行いました。参加した生徒からは、「楽しい交流会だった。タイ舞踊の先生と踊りでも交流ができた。いつかタイに行ってみたい。」との感想が聞かれました。
 本校ではタイ王国との国際交流が行われており、今年の夏も代表生徒が姉妹校を訪問しました。今回の交流を通して、生徒たちは、国際理解を深めるとともに地域の文化を伝えることの大切さを学ぶことができました。今回の交流での経験を、秋にあるタイ王国からの代表生徒受け入れに活かしたいと思います。


県庁インターンシップ 3・4日目
 
 
 8月19日(月)から県庁インターンシップが始まっています。高校教育課に配属された2人のインターンシップ生が、実習の一環として、自らの体験を記事にしました。

 <県庁インターンシップ3日目>
  8月21日(水)は、神戸マラソン実行委員会事務局の方と一緒に、昨年使用したメダルのひもを外しました。とても細かな作業でしたが、そのひもはまた違うところに使われるので大切に扱いました。作業を完了したときは、達成感を感じることができました。
  その後、高校教育課に戻って、英語で「のれん」の説明を考えました。これは、兵庫県の国際交流事業でオーストラリアの方々に説明する原稿となるものなので、特に気合いが入りました。私達の考えた文章が実際に使われると聞き、とても嬉しく思いました。
  文:県庁インターンシップ・高校教育課配属
  県立芦屋国際中等教育学校 田淵 友基

 <県庁インターンシップ4日目>
  8月22日(木)は、県庁インターンシップ修了式の準備を行いました。まず、進行マニュアルで準備や運営の仕方を理解してから、作業に取り掛かりました。会場準備では、式中の人の動きを考えて、机や椅子を配置しました。明日の本番は受付も担当します。しっかりと責任をもって自分の役割を果たし、良い修了式を迎えたいです。
  文:県庁インターンシップ・高校教育課配属
  県立伊丹北高等学校 伊藤 七海

 1日目のオリエンテーションから一転、本格的な仕事が始まり、インターンシップ生は、仕事をすることの大変さや責任感を感じながら業務に取り組みました。4日目を終え、インターンシップ生の1人は「学校では経験することのできない、社会について学ぶことができ、職場の方々に感謝の気持ちでいっぱいになりました。」と語り、後1日一生懸命がんばりたいと決意を新たにしていました。


県庁インターンシップ開校式

 
 
 8月19日(月)、県立高校生を対象とした県庁インターンシップの開校式が行われました。県庁インターンシップは、19日から23日までの5日間、73校から119名が参加して行われます。知事部局関係に30名、県教育委員会事務局や関係機関に59名、兵庫県警本部に30名が配属され、実際に公務員の仕事を体験します。


県立網干高等学校通信制課程
多世代で学ぶ良さを活かして地域を活性化~レンコンアイスの商品開発~

 
 
 7月28日(日)、本校通信制課程の生徒が企業と連携して開発した「レンコンアイス」を、地域のイベント(あぼし民謡フェスタ)で販売しました。これは、網干地区活性化プロジェクトの一環として行う活動で、全日制課程の生徒も参加しています。当日は、両課程の生徒が運営に携わり、イベントを盛り上げました。
 「レンコンアイス」は、網干地区の名産であるレンコンを知ってもらうために、生徒たちが考えた商品です。通学日数に限りがある中で、生徒たちは意欲的に試作を行い、アイスを口にされた方からは「さっぱりとしておいしかった。」などの感想をいただきました。
 本校通信制課程は、若い世代から定年退職後の高齢者まで、幅広い層の生徒が共に学んでいますが、今回のプロジェクトを通して、多世代の仲間が協力し、地域に貢献する取り組みができました。生徒たちは「通信制課程だからできないということはなく、これからも新しいことに挑戦したい。」と目を輝かせていました。


県立香住高等学校

水産業の未来を担う人材に~トロール漁業実習~

 
 
 6月27日(木)、本校海洋学科オーシャンコースの3年生が「トロール実習」を終え、香住漁港東港に帰港しました。この実習では、大型実習船「但州丸」に乗り、敦賀と新潟に寄港しながら日本海で底引き網の海洋調査等を行いました。24日間にわたる航海中には、悪天候で激しい時化(しけ)に見舞われる日もありましたが、励まし合って乗り越えました。
<生徒日誌より>
・みんなドキドキしながら網が上がってくるのを待ちました。カレイの耳石取りや野帳書き(調査結果の記録)など調査官に聞きながら、一生懸命に頑張っていて、回数を重ねるごとに手際が良くなっていきました。
・今日は海が荒れており、船酔いとも闘いながらの操業でしたが、将来の夢である一人前のカニ漁師になるため、しっかり頑張りました。
・空き時間には、多くの実習生が海技士試験の勉強をしていました。食堂に集まり、互いに教え合っていました。(引率教員)

 3年間の集大成となるこの実習を通して、生徒たちは水産業だけでなく、仕事や自己の将来について再考する機会を得ました。県内唯一の水産系学科がある学校として、今後も水産業界を担う人材の育成に取り組みます。


県立山崎高等学校

林業体験から未来のあり方を考える~演習林実習~

 
 
 5月31日(金)、本校の森林環境科学科1年生が4泊5日の「演習林実習」を終えました。この実習は、現場での体験学習を通して幅広い知識と技術を習得することを目的として、1年生で年2回、2・3年生で年1回実施するものです。今回は、入学後、第1回目となる実習でした。
 生徒たちは、佐用町船越にある86ヘクタールの演習林に入り、その広さを体感しながら、樹種の違いや植生について学習しました。また、下刈り鎌の研磨練習や下草刈りにも意欲的に取り組み、仲間と協力することの大切さを現場で体得しました。寄宿舎では、掃除・食事の配膳・学習・入浴など共同生活を通して、協調性を養うことができました。
 県内で唯一「林業」を学ぶ学科として、今後も様々な体験学習を行います。森林から受ける恩恵に感謝し、環境を守る意義を知ることで、森林に携わる幅広い担い手を育成します。


県立有馬高等学校

地域の方々とともに学ぶ~クラインガルテン(市民農園)~

 
 
 5月21日(火)、本校の人と自然科(農業科)3年生の学校設定科目である「クラインガルテン(市民農園)」の今年度第3回目となる講座を開催しました。この講座は、本校生が2年間学んできた野菜、果樹の栽培技術を地域の方々に指導することで、生徒自身の技能を深めることを狙いとして、平成14年度から実施しています。18年目の今年度も、2倍を超える応募者の中から選ばれた10人の受講生が来校しています。
 この日は、トマト・ナス・ピーマン・キャベツ、スイートコーンの茎倒伏防止用の支柱に誘引する作業や、ブドウを無核化(種無し)にするためのジベレリン処理を行いました。生徒は受講生とペアを組んで道具の使い方や今後の栽培計画などを丁寧に伝え、受講者も積極的に質問するなど和やかな雰囲気で作業を終えました。また、作業には、生徒が作成したオリジナルの夏野菜栽培マニュアルが活用され、受講者から好評を得ました。
 本講座は12月まで毎週火曜日に実施予定で、9月からはダイコン・ハクサイなどの冬野菜の栽培法を学び、収穫した農作物は秋の農業祭で販売する予定です。


県立明石高等学校

地元の名所を訪ねながら、地域の美化に貢献~美化活動遠足~

 
 
 4月18日(木)、本校1年生が、学校から大蔵海岸までゴミを拾いながら歩く一日遠足を実施しました。この活動は、地元明石の名所や文化財を知ることで地域に愛着を感じるとともに、まちの美化に貢献する目的で行う行事です。
 好天に恵まれた当日は、4つのコースに分かれて、柿本人麻呂ゆかりの柿本神社、明石藩ゆかりの月照寺、夏目漱石が落成記念講演を行ったという中崎公会堂、約80年前に設置された登録有形文化財のラジオ塔、播磨三名水の一つで霊水と言われる亀の水などを、1時間以上かけて道端のゴミを拾いながら巡り、大きなゴミ袋20袋が満杯になりました。市民の方々からは、「ありがとう」「ご苦労様」などの声をかけていただきました。その後生徒たちは大蔵海岸でバーベキューを囲み、親睦を深めました。


 

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