子どもの精神的健康度(QOL)と睡眠を中心とした生活習慣との関連性に関する調査と分析

                                    不登校対策推進研修員 加島ゆう子


 平成24年度の「兵庫県下の公立学校児童生徒の問題行動等の状況について」(兵庫県教育委員会,2013)によると、小学生の不登校になったきっかけと考えられる状況は、不安など情緒的混乱が最も多く、続いて親子関係をめぐる問題、無気力と続いており、不安や無気力といった児童自身の心的状況の改善に係る取組が必要であると思われる。
 三池(2002)は、登校できない児童の多くが睡眠障害を訴えていると示唆し、また古荘(2009)は、睡眠時間が足りていると思っている児童の方が精神的健康度(QOL)は高いことを明らかにしており、不登校や精神的健康度と睡眠時間との関連性が指摘されている。だが、近年、児童は塾や習い事などで十分な睡眠時間の確保が難しい現状がある。
 そこで、十分な睡眠時間が確保できなくても、「睡眠の質」を上げることができれば子どもの精神的健康度(QOL)は高まるのではないだろうかと考え、親子の睡眠の状況、親子関係及び児童の精神的健康度(QOL)に関する実態調査を行うとともに、「睡眠の質」と子どもの精神的健康度(QOL)との関連性について分析を行った。
 
 (本文)
  1.子どもの精神的健康度(QOL)と睡眠を中心とした生活習慣との関連性に関する調査と分析
 (資料)
  2.調査用紙(児童用)
  3.調査用紙(保護者用)
  4.調査結果の集計グラフ