１. 学 校 経 営 の 重 点

　生徒一人一人に勉学と勤労の両立を堅持させながら、７０有余年の本校の果たしてきた歴史的意義とその精精神を再認識させるとともに、生き甲斐のある生涯のために、心の教育の充実を図り、「生きる力」を育む。

	基礎・基本の定着を図り、個性を伸ばす教育を充実する。
	命と人権を大切にし、共に生きる心を育てる教育を推進するとともに、 「新たな防災教育」を充実する。
	体験的な学習を重視し、「心の教育」を推進する。
	家庭・地域及び職場との連携を深めながら、開かれた学校づくりを推進する。
	教える「プロ」として期待される教職員の資質の向上を図りその指導力を高める。

	勤労生徒に対して、生涯学習の基礎を培う観点から、教育内容の基礎・基本の定着と個に応じた教育活動の展開に努める。
	生命の尊厳と人権尊重の精神を基に共に生きる心を育て、豊かな人間関係を育む教育活動を推進し、在り方生き方を考えさせる防災教育の充実に努める。
	学校内外での様々な活動や体験を通して、自ら解決する意欲、判断力、表現力等の育成に努め、カウンセリングマインドに基づいた「心の教育」を推進する。
	学校・家庭及び地域・職場との緊密な連携を図り、学校不適応生徒への早期対応と中途退学の防止に努める。
	教育に対する使命感と高い倫理観を持ち、生徒のために何ができるかを視点として、互いにその指導力を高め、励まし合えるよりよい人間関係づくりを進める。

(1)教科指導
勉学と勤労の両立をめざし、基礎・基本を身につけさせ、、学ぶ意欲や思考力・判断力・表現力を高めるために、個に応じた少人数教育や習熟度別学習を重視する。

	生徒の多様な生活実態から、その学習ニーズに即応した学習内容を精選し、基礎的・基本的な内容を修得させるとともに、学ぶことの楽しさが味わえる授業の実現に努める。
	生徒が興味・関心、適性・能力、進路等に応じて主体的に科目を選択し、さらに集団指導の中で一人一人の生徒の目標が達成できるよう、習熟度に応じた適切な指導に努める。
	家庭及び職場との連携を密にして、生徒一人一人の学習状況等を的確に把握し、校内研修及び家庭や職場への訪問指導を通して学習意欲につながる指導方法や指導内容を工夫する。 定通連携併修学習の指導法について研究を深め、生徒が自ら学ぶ意欲をもって学習できる指導計画をつくり、その実践を図る。
	教育機器や放送教材等を集団指導や個別指導に計画的に活用し、教育効果を高める。
	国語や地歴・公民、外国語等の教科において国際理解教育の観点と指導方法や指導内容について研究を深め、指導の充実を図る。
	各教科、特別活動、総合的な学習の時間、クリエイティブ２１等の学校教育の全領域で福祉教育、環境教育を推進する。
	ホームルーム活動や学校行事等の特別活動を通して、人間としての在り方や生き方を指導する。

　指導力の向上に努める。

生徒の自主・自律の精神を育てる。

ア	学習の手順や問題解決の方法を身につけさせ、自己教育力の育成に努める。
イ	体験学習を重視し、自ら探求する意欲や態度を養う。

　(2) 生徒指導
心の教育の充実を図り、「生きる力」を育むことを基盤に、明るく規律ある学校生活を送らせる。また、教師と生徒との信頼関係に基づいた生徒指導を推進する。


　　

	一人一人の生徒の多面的かつ共感的理解に基づく指導を推進し、人間的なふれあいを通して心のきずなを深めるとともに、全教育活動を通して生徒の社会性を培い、自主性・主体性・自律性の育成に努める。
	基本的生活習慣を身につけさせ、勤労生徒として、勉学と勤労の両立に努力する人間の育成を図る。
	学校・家庭・職場において温かく良好な人間関係が保持できるよう指導し、自尊感情や成就感を体得させるとともに、楽しい学校づくりや生徒の居場所づくりを推進する。
	授業や登下校指導、校内巡視を通し、安全教育及び公衆道徳の啓発に努める。
	校則遵守についての指導を徹底することにより、社会生活を正しく生き抜く力の育成を図る。

　

　指導力の向上に努める。

ア	一人一人の教師が生徒の範となるよう心がけ、互いに協力し合って指導力を高め、生徒との信頼関係を築き明るい学校生活の確立に努める。
イ	一人一人の教師が生徒の実態に即した指導内容や指導方法を工夫し、効果ある指導に努める。

　生徒理解を深める。

ア	一人一人の生徒に対して、受容と共感の態度で接することによって心のきずなを深める。
イ	教師の共通理解のもとに、教育相談の充実を図りながら生徒の内面理解を深め、一人一人の生徒指導に生かす。

　
　生徒の自主・自律の精神を養う。

ア	学校・家庭・職場における好ましい人間関係と人間尊重の精神を育成する。
イ	各家庭・各職場に対して、学校の指導方針の理解と協力を求め、生徒が家族や職場の先輩・同僚・後輩等との温かい心の交流によって、自ら向上しようとする心や態度を養う。

	勉学と勤労の両立に努めさせるとともに、必要な職業観・勤労観を育て、将来を展望したこころ豊かな人間の育成を図る。
	一人一人の生徒の個性を尊重し、生徒が自己の興味・関心、適性・能力等について理解を深め、主体的に進路決定できる能力や態度を養う。
	各関係機関や事業所、専門学校等との連携を密にし、必要資料を整え、就職・進学指導体制の充実を図る。

（４）人権教育

　『人権教育基本方針』や『外国人児童生徒にかかわる教育指針』等を踏まえ、様々な活動や体験を通して確かな人権意識を身につけ、自己実現と「共に生きる社会」の構築に向け、主体的に取り組む意欲と態度を育成する。

	働きながら学ぶ生徒としての環境の中で、お互いの人権を尊重し、助け合い、励まし合える生活基盤の確立に努める。
	同和問題を人権問題の重要な柱としてとらえつつ、あらゆる人権にかかわる問題に主体的に取り組む意欲や態度を養う。
	『ヒューマンライツ―いま私がひらく未来―』等を有効に活用して、ホームルーム活動など教育活動の全領域で人権教育を活性化し、生命の尊厳と人権尊重の教育を推進する。
	人権尊重の生き方を実践するとともに、人権という普遍的文化を構築するための研修を深め、共通理解を図る。
	クリエイティブ２１事業等で、障害のある人々との交流体験を通して理解を深め、健常者と障害者が共生をめざす人権意識を高める。

３. 健康・安全に関する指導の重点

　生涯を通して「生きる力」を育む教育を推進し、健康づくりの基盤を培うとともに、学校安全を徹底し、生命尊重の精神を養う。

	学校保健を充実し、生涯にわたる自律的な健康づくりの基礎を培う。
	学校及び職場における安全教育を徹底し、生命尊重の精神を養う。
	楽しい学校給食の実現に努力し、望ましい食習慣を養う。
	潤いのある学校環境の整備を図る。

	生命の尊重と安全教育に重点をおき、一人一人の生徒が自ら健康管理ができるよう指導の徹底を図る。
	防災に関する知識や技能を身につけるとともに、緊急事態であっても適切な行動がとれるよう指導の徹底を図る。
	給食は「楽しい食事」をモットーとし、各食品の栄養や食事マナーについて考えさせ、望ましい食習慣の確立を図るとともに、生徒相互及び生徒と教師との温かい人間関係の樹立に努め、生徒理解の重要な場として活用する。
	環境衛生・安全の立場から給食関係の衛生状態を最善に保つように努める。

４. 本年度の研究テーマ

	「高校生心のサポートシステム」研究指定校として、『生徒指導のあり方研究』をテーマに実践研究する。
	「ティームティーチング」や「少人数教育」等の実践を通して、生徒自らが課題を見つけ、自ら学ぶ意欲や思考力・表現力の育成についての研究を深める。
	１年後の閉校を控え、閉校記念事業の一環として「総合的な学習の時間」等を活用して、生徒全体に閉校式典挙行や記念史作成に関わらせる。
	修業年限３年制を維持するための定通連携併修制度の一層の充実発展について研究を深める。
	ＩＴ化に対応した情報教育の充実について研究を深める。

５. クリエイティブ２１で実施する内容

学校文化の創造

ァ	定時制通信制生徒生活体験発表大会
ィ	生き方を考える講話-生活指導講話・性教育講話・進路講話-
ゥ	文化の集い-城北祭-
ェ	「総合的な学習の時間」を通して閉校記念事業に関わる。 -歴史班＝閉校記念誌制作、手芸・料理班、健康・スポーツ班-

体験活動の推進

ァ	身体障害者交流体験学習
ィ	陶芸体験教室-丹波立杭焼陶工による指導-

心の教育の推進