インパク会場

NO,538(仮題)



CHAPTER 4

「ええ〜っ、どうするの〜ことね!!」
「どうするもなにもって・・・もうあちらさんは戦闘開始してるよ。
戦うしかないだろ!!」
そう、もうあいつはすでにその長い棒を振り回していた。
すばる達が懸命にガードしている。
「なんだ!こいつ!動きがまったくよめない!!」
「・・あいつ・・」
すばるの言う通り、あいつの動きはわからないとこだらけだった。
動きが荒すぎる。拳法のけの字もない。なんとなく少林寺を思い出すがやっぱり荒々 しい。
わたしは一瞬普通の格闘家なら絶対圧勝するんじゃないかと思った。そのくらい、雑 な動きだった。
だかすばる達は次々倒れてくる。
「ことね!!おまえも手伝え!!」
すばるが叫んできた。ボーとしていたのに気付いた私はその声をきいてすぐさまソー ドを出そうとしたが・・・
「ああーしまった。ロードわすれてた!!」
「このばか!!」
このソード、あらかじめ読み込みをしていないとすぐに使えなかったりする。
そうしているあいだにもすばるが倒れてしまった。
「・・・ちょっと借りるよ!!」
しかたないのでとっさにすばるからブレイクスカーフを奪った。
あんまり使ったことはないがそれなりに戦えるはず・・
「きな!!」
そしてやつとわたしの試合が始まった!!!
やつはなにもいわず攻撃してきた。ひとつひとつの一撃が力強くガードしても衝撃が 走った。
だがやつの動きには隙がない。ただ子供のように棒を振っているだけなのに・・・
わたしの一方的な防衛戦だった。すばるたちもそれをみて不思議がっている
「おい!ことね!!なにしてんだよ!!」
「ことね〜〜がんばって!!」
「しゃーねーだろ!!こいつ隙がないのよ!!」
とそのときだった。やつは私が鋼鉄のようにかたくしていたブレイクスカーフをその 棒で砕いたのだった。
「え〜うそう!!」
「あーーーことね!!」
「ずらかれーーー!!」
と私はみなをつれてその場から逃げた!(その場と言っても近くの木に隠れただけ・ ・)
意外なことにやつは追いかけてこなかった。その場でじっと座っている・・
「ど−するんだよ!ことね」
そんなすばるを放っといてわたしはポケットから携帯をだした。そして
「うさぎ食堂の裏の広場で武器をもって10分以内に全員集合!!ただし私語はしな いこと!」
という文章のメールを友達全員に送った。
「なにするの?」
「ちょっと卑怯だけど、みんなでかかるわよ!」
「本気かよ。」
「ちょうど打ち上げの時間も近い。いいじゃん、とにかくあいつつかまえて警察に送 って、お金をもらうのVv」
「・・・・・・・・・・・・」

10分後。友達が集まってきた。
「ことね!なんだよ!!」
「打ち上げもうすぐはじまっちゃうよ!!」
「静かにしろ!!見つかっちまうぞ!!」
そしてすばるが皆をまとめはじめた。すばるはわたしとちがってこうゆうのが得意だ 。
「あいつが見えるか?」
「なんだあのボロ?」
「あいつがフリーラディカルよ(たぶん)私達だけだと無理だったのよ!だからみん なで・・・」
「そうゆうことならおまかせだ!!」
「わたしもがんばる!!」
「ことねが倒せないやつなんか簡単に見つけられないぜ!!」
「あいつ倒したらわたしたち一躍有名人ね!!」
とみんなはすぐにのってくれた。さあ!準備は整った!あとはみんなでやつを倒すだ け。
わたしはみんなを静かにさせてこそこそ声で言った。
「わたしが合図をしたら一気にあいつのとこまで走るわよ!!」
「おう!!」
しばらくやつのようすを伺った。そしてやつが横をむいた。その瞬間を見のがさず・ ・
「総員かかれー!!!」
みんなで100メートルぐらい先のやつのところへ一気に走った!!
そしてやつは皆を飛び越えようとした。そこで通称マッチョ君が人体に安全なミサイ ルをやつに撃った!!
やつは直撃し、落ちた!作戦通り!おつて来たやつを皆でいっきに叩きまくった はたからみるといじめよようだった・・・

バキボキ!!!べキ!!ドガン!!!

そして・・・
「もうカンベンしたでしょ!!」
「まだやるってのか!!」
ぐったりしたやつを囲んで皆が言った。がそのとき・・
「・・いたいよう〜〜いたいよう〜〜」
やつの声は子供だった・・ホントにただの子供だった・・・
「おい!冗談はやめろよ!」
誰かが言った。わたしも、みんなもそう思った。だって体は大人だもの・・
でもどうもそうではないらしい
「え〜んえ〜ん」
やつは泣き出したのだった・・それをみるとなんだか自分達が悪者扱いだ。
マッチョ君とすばるがやつを立たせ。警察(だろうな)につれていこうとした。
「どっちにしろこいつは悪人だ。つれていく」
「打ち上げは?」
とえみがきいた・・するとやつはなんとあのマッチョ君を吹き飛ばし、ジャンプして 逃げたのだった。
突然だった・・誰もがなにが起こったのかわからなかった。みんなただただ口を開く だけだった。
「・・・逃げられた?」
「・・・・・・・・」
「打ち上げ行く・」
「・・・・・・・・」
「いこいこ!!さーってみんないくぞう!!!」
わたしとえみは・・いやみんなはこの複雑な思いを忘れるかのようにその場を去った 。

 

CHAPTER4 END

 


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