NO,538(仮題)
夜空にひとつも星がない夜・・。とある高層ビルの屋上に1人の男が立っていた。手に棒のよう な物を持って、この時期には誰も着ないようなコートを着ていた。男が空を見上げるとその空 から白い粒が落ちてきて、男はゆっくりと笑みを浮かべた・・。 雨の日のできごとであった..。 * * 2035年7月15日 昼休み、私はいつもどうりに友達と一緒にアイスをたべながら雑談をしていた。私の ことね。高校1年の戦う生徒 いつもならおいしいお店のはなしとかするけど、友達の1人のゆうかがこんな話を始めた。 「ねえねえあのさ〜”フリーラディカル”ってしってる〜?」 「ああ、あの連続殺人鬼?」 「それさ〜見た奴いるらしいよ〜」 「げげっ!」 「つーかさー今どき高校生殺しまくるヤツなんているー?変人よ変人!」 「まー変人には違いないけどー私そいつと戦ってみたいな。」 わたしはいった。だって本当にそう思うのだもの、何が悪いのかはわからないけど、 みんなしらけた目で私を見ている。どうせ『ことねって・・』とか『のんきに言うよ ・・』とか『どこまで格闘バカなのこの女』なんてこと思っているに違いない。いつ もそうだもの。モンスターがやってきてよろこんだら、ばかっていつもいわれる。ど うせ倒すのがわかっているからモンスターを倒しても誰も喜ばない。 「何その目、やなカンジー」 「あんたね・・そこらのモンスターとはちがうのよ!」 「変人よ?へ・ん・じ・ん!!」 「いいじゃん!!私はやってみたいの〜〜〜〜!!!」 いらついていたから思わずどなってしまった。友達どころか教室にいた生徒もみんな 私に注目した。さすがに気まずい。 「ああっあれとるの忘れてた!!」 「あれってなに!?」 「ちょっと行ってくる。」 「こっことね〜まってえ〜」 運良く”あること”に気付いたわたしは廊下に出た。そしておさななじみのちょっと 天然な子、えみもついてきた。そして急いで校舎を出る、ここの高校が外出禁止で先 生に見つかるととんでもないことになってしまうのを忘れて・・・ 「あ〜あイチャッタ・・」 「ねえねえそろそろうちの学校もやばいんじゃない?」 「なにが?」 「フリーラディカルよ!」
CHAPTER1 END
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