温故知新
西暦202年11月21日未明。長江中流域赤壁。


孫権の部下が率いる船団が、敵の魏の曹操の船団に向けて櫓を漕いでいた。


青龍の旗を掲げ謀を胸に秘めつつ。


その青龍旗の船がだいぶ近づいてから曹操の部下の一人がこう言った。


「あの船の様子が変ですぞ。」と。


それを聞いた曹操がその船団を止めようとしたが、時すでに遅し。


実はこの船団、曹操に降伏すると騙し、船に藁や油などを撒いて火が着き易くしておいて、


船ごと体当たりをして火を放つ作戦であったのである。


またこの時、曹操の船団は策略により鎖で船団を繋いでしまっていて、


こに火の着いた船が次々と突っ込んで来た。


火は瞬く間に燃え広がった。


曹操は命からがら逃げたが、死者の数は数えきれない程となり、


夜空は昼のように明るくなった。
 
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