俺と、君。







俺は笑ってて、君は泣いていて



俺の眼は光ってて、君の瞳は死んでいた



俺の手は動いてて、君の躰は止まってる




外は風が煩いから、君を静かにさせただけ






君の周りは眩しいから、少し闇を見せただけ






たった一つだけ同じこと


だけど、何かが違ってる




それは……





俺は興奮のため



君は恐怖のせいで







ひどく震えていたことだ






何だろう、この達成感




この胸にあふれる歓喜の渦は……










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