風の色がみかん色に変わる頃

キュリアス警察署

刑事課のとある1日。

「アマナツ君、あの報告書は?」
「何ですか、イープ課長?」課長のデスクの横を通ったアマナツ刑事は 呼び止められた。
「ほら、2週間前の事件の・・・」
課長のデスクに歩みよった彼の目に引き出しのすきま5cmから中身が 飛び込んできた。
”ノンナなりきりセット”の袋の鮮やかなピンク色の文字が!!
「アマナツ君、早く報告書を出してくれないと困りますよ、 まったく・・・」
ア然とする彼の耳を課長のセリフが通り抜けている。
(・・・・・・っオイ! なんで今小学生に人気爆発中の”ノンナなりきり セット”をイープが持ってて、んで遊んでるような童顔(イヤ、あんたも 十分童顔よ)でオレより頼りなさそうなのがキャリアでオレがノンキャリ なんだよ!?)
「・・・とにかく、今日中には出してくださいネ。」と彼の心の叫びが 終わると同時に課長の注意も終わった。
「あ、分かってますよ、課長。イヤだなあ、ハハハ。」
ってホントに分かっているのかアマナツ刑事?
と、とにかくキュリアス島の平和を守るため今日もがんばれアマナツ刑事!

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