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兵庫県教育委員会

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教育委員の活動

 兵庫県教育委員会では、「兵庫県教育委員会活動方針」に基づき、次の活動を行います。 (令和2年度活動方針)

▊ 移動教育委員会の開催

  県民に教育委員会の役割を一層理解いただくため、教育委員会会議を県内各地域で「移動教育委員会」として開催します(年4回)。

▊ 総合教育会議の開催

  知事と教育委員会が教育の課題やあるべき姿を共有し、連携して教育行政に取り組むため、教育課題、方向性等を協議調整する場としての総合教育会議を開催します(年2回程度)。

▊ 学校現場等の視察

  教育委員が県内各地域の教育現場の現状を把握するため、学校及び社会教育施設等を視察するとともに、教職員等との意見交換を行います(年4回(移動教育委員会と併せて実施))。

▊ 特別講義等の実施

  教育委員がそれぞれの専門分野を極めてきたなかで得た貴重な経験を伝えることにより、生徒のキャリア形成の一助とするとともに、生徒理解を深めます(各委員年間2回程度)。

 こうした教育委員の活動について、このページで順次、お知らせします。


令和2年度の活動 

     ○令和元年度(平成31年度)の活動記録はこちら

12月14日(月) 清水教育委員が飾磨工業高等学校で特別講義を行いました。

 令和2年12月14日(月)、清水教育委員が飾磨工業高等学校全日制過程の1年生から3年生454名を対象に「仕事に就くということ~働くことはきっと楽しい~」をテーマに特別講義を行いました。

 はじめに、これまでのご自身の経験や活動内容を紹介し、これからの進路を考える生徒たちに向けて、意識の違いで経験の幅が大きく変わる。経験の振り返りをすることの大切さを説明されました。
 また、人はなぜ働くのか。仕事をすることは人を幸福にすることであること、自分が働く現場には同僚や顧客がいることを忘れてはいけない。加えて、大変であるが、今まで経験がないことでも仕事である以上、人から評価されるため、分からないことを自ら質問し、問題を積極的に解決する力を身につけることが大切であり、そのことが生きる力に繋がる。問題を解決する力には3つの力(過程)があり、それは①意識力(問題を見つける力、問題に気づく力)②構想力(捉えた問題を分析し、対応を練る力)③実践力(人、自分を動かし計画を実践・評価する力)である。特に実践力については、日常で培われた人間関係と、日々の努力の積み重ねが大切であることを話されました。
 そして、努力は目的ではなく手段であり、自分の行ってきた努力を見直し、評価して次の努力に繋げていくことの重要性を述べられました。最後に、人は認められ、褒められ、必要とされ、役に立てると生きていて心から楽しいと感じる。生徒たちには人を褒め、認め、必要とする側のリーダーにぜひなってほしいと伝えられました。

 生徒からは、「心が揺さぶられる話だった。」「今の自分がするべきことを示していただいた。」との感想があり、働くことについての考えを深める良い機会となりました。

 

11月26日(木) 空地教育委員が網干高等学校で特別講義を行いました。

 空地教育委員が、令和2年11月26日(木)に網干高等学校の1年生160名を対象に、「社会保障の意義」をテーマに特別講義を行いました。

 まず、新型コロナウイルス感染症について、感染者が増加している今、もう一度気を引き締める必要があることと、医療関係者、介護関係者、エッセンシャルワーカーが危険を顧みず働いている上で社会が成り立っていることを理解し、彼らにエールを送ってほしいと話されました。
 講義は、社会保障の意義と日本の医療についての内容で、18歳から選挙権を持っているので、日本のこと、社会のことを知った上で選挙権を行使するべきであり、高校生であっても社会保障制度を知る必要があると伝えられました。
 社会保障制度には、社会保険、社会福祉、公的扶助等の種類があり、社会保障制度があるからこそ病気を治療したり、働くことができるので、経済を下支えし、社会を安定させ、成長させるものであると説明されました。
 社会保障制度の一つである「医療」について、日本の医療制度は、あって当たり前と思われているが、健康保険証を提示すれば、どこの医療機関でも適切な医療を受けることができることや、国民全員が所得に応じた保険料を支払い、日本全体で助けあう制度であり、医療費の負担率も比較的低く、医療の質でも高い評価を得ており、世界に誇る制度であることを説明されました。
 しかし、超高齢社会や少子化・人口減少社会の到来により、社会保障費の伸びや医療費の高騰などの課題があり、現在の医療制度を、今後どのような形にしていくのかは、これから社会に出て行く生徒の皆さんを含め、みんなで考えていく必要があると伝えられました。
 最後に、目には見えないことを感じる心を持ち、他人の痛みをわかる優しさを身につけた大人になってほしい、そのために夢と希望を持って「覚悟」とたゆまぬ「努力」を続けてほしいとメッセージを送られました。
 生徒からは、将来医療系の仕事を目指すに当たって高校生の間にしたほうがよいことや姫路市の医療体制について質問があり、日本の医療制度を学ぶ貴重な機会となりました。

 

11月19日(木) 令和2年度第2回目の移動教育委員会(兵庫県洲本総合庁舎)にあわせて、県立洲本高等学校、洲本市立青雲中学校の視察を行いました。

1 県立洲本高等学校の視察
 県立洲本高等学校は、高大接続改革推進事業(学力向上モデル校事業)の指定を受け、大学と連携し、論理的思考力や問題解決能力育成のためのプログラム開発に取り組んでいます。
 まず、宮地校長から学校の概要についての説明がありました。コロナ禍の中、生徒に対しては、インターネットを活用した健康観察や家庭への連絡、課題配信や確認テストを行いました。また、動画配信サイトを活用し、学習動画の配信も行いました。教員に対しては、ICT活用のための研修会を臨時休業中に集中的に実施しました。この臨時休業の期間を経て、学校教育における対面授業の大切さや学校行事、部活動などの重要性を感じることもできたと説明がありました。
 その後、総合探究類型の2年生による探究活動発表会の授業を視察しました。発表会は生徒だけでなく、洲本高校の卒業生である大学生・院生もインターネットを介して参加し、発表した生徒に対して、探究活動が深まるような意見やアドバイスがありました。発表内容に対する評価はタブレットやスマートフォンでアプリを利用して行い、教育委員もタブレットを使用し、評価を行いました。
 教育委員からは、表現力を身につけるための工夫やICT機器を活用することについての教員の反応やこれからの取組についての質問や意見交換を行いました。

 
 

2 洲本市立青雲中学校の視察
 洲本市立青雲中学校は、「主体的に自らの力を高めようとする生徒の育成」を教育目標としています。道徳教育実践事業の県指定を受けており、校区の小学校と連携しながら「対話のある授業づくり」の実践研修に取り組んでいます。
 中学校では、道徳教育研究発表会を行っており、1年生から3年生までの研究授業を視察しました。生徒達は教材を読み、教員の問いかけに対して自分の考えを発表したり、他の生徒の意見を聞いたりしていました。
 その後、洲本市教育委員会から市の主な取組や新型コロナウイルス感染症の対応について説明がありました。臨時休業中は、課題を家庭へポスティングし、学習サイトのHPを紹介するなど子どもたちの学びを止めない対策を講じ、学校再開後は教育課程を再編成し、臨時休業中の期間を取り戻すため、夏季休業を短縮して授業を実施したり、学校行事を工夫したりして授業時間を確保することで、授業の進み具合は今では例年並みまで戻っていると説明がありました。
 教育委員からは、淡路地域の女性管理職の割合と女性管理職を育てるための取組や臨時休業の遅れを取り戻した具体的な内容についての質問や意見交換を行いました。

  
 

3 定例教育委員会の開催
 第15回定例教育委員会を兵庫県洲本総合庁舎3階会議室で開催しました。
 会議では、「教職員の人事」等の審議を行いました。

   

 県立洲本高等学校、洲本市立青雲中学校、洲本市教育委員会の皆様、大変お世話になりありがとうございました。

11月5日(木) 令和2年度第1回目の移動教育委員会(県立教育研修所)にあわせて、加東市立滝野南小学校、県立教育研修所の視察を行いました。

1 加東市立滝野南小学校の視察
 加東市立滝野南小学校は、「ともに生き、自分を生かす力を育てる」を教育目標としています。児童用タブレットや教室の大型提示装置等の整備が完了し、始業式や終業式、朝会など大人数で参加する行事はオンラインで行っています。また、各授業ではタブレットを活用し、動画やアプリを使うなど、ICT機器を活用した学習を進めています。
 まず、加東市教育委員会から臨時休業中の学習支援の取組の説明がありました。臨時休業の長期化により、児童生徒のストレスや学習への不安を軽減するため、ケーブルテレビを活用し、市内の各学校の教員による授業を放送しました。児童生徒にとっては、番組放送を見ることで、規則正しい学習習慣が図られたり、他学年の学習動画を見ることで予習・復習ができたことや、地域の方が視聴されることで、学校の取組を知ってもらうことができたことなど成果の説明がありました。
 小学校では、児童たちがタブレット端末を使いながら学習する授業を視察しました。算数の授業では、児童達が正多角形を作図するためのプログラムを組み、問題点や改善策を考えながら作図に取り組んでいました。
 教育委員からは、教員がICT機器を使った授業をする際の研修方法や、機器を活用する上で対面授業との違いや学校として心がけていることについて質問があり、意見交換を行いました。

 
 

2 県立教育研修所の視察
 教育研修所は、教育関係職員のキャリアステージに応じた資質や能力の向上・育成を図る体系的・組織的な研修を推進しています。
 まず、小山所長から研修所の紹介があり、続いて東管理部長から概要と藤原教務部長から今年度の研修の状況について説明がありました。
 今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、7月までは通所の研修が中止となったため、動画配信をするなど年間計画の再編成を行い、教員の研修機会の確保に努め、また、今後もオンライン研修と対面集合研修を組み合わせ、教員研修の充実に取り組んでいくことを説明されました。
 教育委員からは、今年の新任の教員は4月当初から臨時休業という状況で、学校に行けず、集合研修もない中、初任者同士の横のつながりを作る工夫やどういったケアが必要だったか、などについて質問があり、意見交換を行いました。

  
 

3 定例教育委員会の開催
 第14回定例教育委員会を県立教育研修所第3総合実習室で開催しました。
 会議では、「ワールドマスターズゲームズ2021関西の開催」等の審議を行いました。

   

 加東市立滝野南小学校、加東市教育委員会、教育研修所の皆様、大変お世話になりありがとうございました。

10月23日(金) 横山教育委員が相生高等学校で特別講義を行いました。

 令和2年10月23日(金)、横山教育委員が相生高等学校の自然科学コース1年生40名を対象に「数字を「読む」コツ~反論する練習~」をテーマに特別講義を行いました。
 冒頭に、日本人は反論することが苦手である。従順なままではイノベーションは起こせない、と伝えられました。
 次に、データに基づく4つの仮説について反論を考えるグループディスカッションを行いました。数字を読み解くコツとして、「(1)分布に注意!(2)比較の視点を!(3)見せかけだけの関係:第3の要因(4)逆の因果関係(5)サンプル・セレクションの問題」の5点を挙げられ、見せかけの数字に惑わされず、数字を見て何かを感じ、その状況を想像することの大切さを説かれました。
 続いて、ワーク「その対策でいいのでしょうか?」のグループディスカッションを行い、無意識の思い込みというものが存在すること、無意識の思い込みをなくすためには、自分の心の中の違和感に目を向け、それを言葉にすることが大切であると説かれました。
 最後に、AIの進展など、これからは今までの価値観では生き残れない時代であり、何が問題かを自分で見つけ出し、解決方法を自分の頭と心で考える習慣を身につけることが重要であると述べられました。
 講義後の質疑では、「批評と反論の違いは?」、「反論が見つからなかったらどうすればよいか?」など、生徒たちから次々と質問が出されました。
 代表でお礼を述べた生徒は、「今日学んだ数字を読むコツを、これから理系に進む上で心に留めておきたい」と感想を伝えました。
 事象を分析的・批判的に見て反論するところから問題点を見いだし、改善策や解決策を考えたり、イノベーションのアイデアを生み出す方法について学ぶ良い機会になりました。

 

9月11日(金) 牧村教育委員が豊岡高等学校で特別講義を行いました。

 令和2年9月11日(金)、牧村教育委員が豊岡高等学校の理数科1,2年生68名を対象に「テクノロジーで切り拓く未来~困難を乗り越え、頂点を目指した挑戦~」をテーマに特別講義を行いました。

 特別講義は、①モーターサイクル、ヘリコプターの開発では、テクノロジーの頂点を目指し、難題を乗り越えた取り組み、②ロボット、水素プロジェクトの開発では、未来に向けて新しいビジネス・製品を創出する取り組みについて、わかりやすい動画を交え、グローバル企業としてチャレンジしている姿を具体例で示しながら説明されました。

 モーターサイクルの開発では、「パワー」と「環境性」の二律背反を克服するため、航空機の技術など、自社が持つ多様で高度な能力を結集し、世界最高性能を目指した開発に取り組んだことを語られました。
 ヘリコプターの開発では、「日本一忙しい公立豊岡病院のドクターヘリ」を身近な例に挙げられ、高性能なヘリコプターの開発は難しく、海外企業をパートナーに、互いの強みを活かしたビジネス展開を長年推進してきたことについて説明されました。
 ロボットの開発では、人手不足、労働環境の改善のため、ロボットの利用が欧米やアジアで広範に進んでいること、熟練者の技術をAIでロボットに習熟させることが効率的な生産に繋がることなど、人とロボットが賢く共存する時代になったと紹介されました。
 未来を切り拓く水素エネルギーについては、将来の水素社会に向けて克服すべき課題を述べられた後、オーストラリアにある未利用資源を活用したサプライチェーンの構築に向け、世界初の液化水素運搬船の建造と水素発電の市街地での実証、並びに水素受入れ基地の建設がいずれも神戸で行われていることを紹介されました。

 最後に、「もっとも大切なのは人である。一人ではできないことも、チームで目標を掲げ、将来を見通して何をすべきかを考える。常に改革を意識し、与えられた例題を解くのではなく、例題を自ら創れる人材になってほしい。それが成功に導くことになる。」と述べられ、「ゴールを目指し、チームで響き合う」ことの大切さを強調されました。

 講演後の質疑では、「世界で水素社会が実現していくシナリオは?」、「未来のロボットのあり方は?」「海外企業と共同開発する際のコミュニケーションは?」など、熱心な生徒たちから次々と出される質問に予定時間を超えても丁寧に答えられました。

 

9月2日(水) 玉岡教育委員が播磨南高等学校で特別講義を行いました。

 令和2年9月2日(水)、玉岡教育委員が播磨南高等学校の1年生201名を対象に「神とほとけと日本人」をテーマに特別講義を行いました。

 冒頭に、読書は想像力さえあればどんな場所・時代にも瞬間移動することができるものであると伝えられました。

 次に、玉岡教育委員の著書「にっぽん聖地巡拝の旅」の一節を生徒が朗読し、玉岡教育委員が解説することで「日本人として大切にしたいこころ」についての理解を深めていきました。
 日本人は至るところに「八百万(やおよろず)」の神が宿ると考え、その神々を「こころ」で見ることができると説明されました。
 また、外国から伝来した仏教を信仰する蘇我氏と日本古来の神々を信仰する物部氏による争いの末、蘇我氏が物部氏を滅ぼしましたが、日本古来の神々を否定せず、仏教に融和させる形で受け入れたことから、日本人は古来より敗者に敬意を払うという考え方を持っていたと説明されました。そのような考え方を教えてくれるのが神様であり、神様は「日本人のこころ」であると述べられました。

 代表でお礼を述べた生徒は、「本を読むことはこころが錆びないようにメンテナンスをすることだという言葉が印象に残った。夏休みに玉岡教育委員の『銀のみち一条』を読んで、相手のことを尊重し、他者への思いやりを大切に生きていこうと思った。」と感想を伝えました。日本人のこころについて考える良い機会になりました。

 




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