- ひょうご学力向上推進プロジェクト
- 兵庫県では、個に応じたきめ細やかな指導の充実を図る新学習システムを、推進するなど、学力の確実な定着を図る取り組みを進めるとともに、全国学力・学習状況調査の結果をもとに、児童生徒の学力や生活・学習習慣の状況等を把握し、指導の充実・改善を進めてきたところである。
これまで実施された全国学力・学習状況調査においては、児童生徒の学力の全県的な状況として、①知識・技能を活用する力や言語の能力(ことばの力)の育成、②学習・生活習慣の定着等の課題が明らかになっている。
そこで、これらの課題を踏まえ、学力の確実な定着に向け、より一層指導方法の工夫改善を図るため、「ひょうご学力向上推進プロジェクト」を実施する。
- 事業内容
- (1)学力向上実践推進委員会の設置
平成30年度全国学力・学習状況調査の結果及び学習指導要領の趣旨を踏まえた効果的な学習指導や、「ことばの力(言葉の能力)」の定着状況について検討し、指導方法の工夫改善策をまとめるとともに、シンポジウム等を通じ、市教育委員会、学校、保護者等と分析結果の共有を図る。
①学力向上実践推進委員会の設置
②学力向上シンポジウムの開催
(2)「活用・表現力」の育成に向けた国語科授業改善事業
令和2年度から3年間行ってきた国語力における全国学力・学習状況調査の結果を踏まえた「目的や意図に応じて複数の資料(情報)を用いて自分の考えを表現する力(以下、「活用・表現力」)の育成に向けた取組の継続が必要である。これまでの授業改善チーム教員による個人研究成果をもとに学校全体に広めていく。そこで、拠点校において、「活用・表現力」の育成に向けた実践的研究を行いながら、指導力向上を図ることを通して、児童の学力向上及び指導体制の充実などを図る。
①拠点校 県内6小学校
②期 間 2年間(令和5年度~)
③内 容
ア 研究連絡会の開催(年3回)
イ 校内研究会の実施
ウ 実践研究の発信(2年目)
(3)専科教員の指導力向上事業
「兵庫型学習システム」の実施に伴い、専科教員の指導力向上を図るため、各教科の特質に応じた実践研修を実施することを通して、児童の学力向上及び指導体制の充実を図る。
①対象教科 小学校算数、理科、外国語
②指導力向上研修の開催(3回)
③研修内容
・これまでの実践とICTを効果的に組み合わせた指導の実践研究
・全小学校に導入されるデジタル教科書(英語)を活用した指導方法の工夫・改善
(4)「学習タイム」の推進
全国学力・学習状況調査等の結果から学力と相関が見られた学習習慣の定着を図るため、学力向上支援チームの活用による効果的な取組の普及啓発を行い、「学習タイム」(週4日以上)の取り組みの充実を図る。
また、小学校外国語科における、「場面設定をした上で、必要な語句や基本的な表現を繰り返し聞いたり話したりする活動」や「文字を読んだり書いたりする活動」など、モジュールを活用した学習の充実を図る。