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LAC特別講座  Liberal Arts & Communication

本校では,国際教養コース(LAC)の開設にともなって,平成15年度より「LAC特別講座」をはじめました。 この講座は、各方面で活躍する人の話を直接聞くことで、LACの教育目標である「幅広い教養と豊かな人間性を身につけ、 国際社会に貢献できる人材の育成」をすすめるためのものです。

~ 2017年度 ~

  1. 第1回の講座:『グローバリゼーションと日本文化の心』
  2. 第2回の講座:『JICA青年海外協力隊マラウイ派遣体験談~海外で働くために~』
  3. 第3回の講座:『国際関係学入門~平和とは何か~』

第1回の講座 7月実施

講座内容 『グローバリゼーションと日本文化の心』

講座風景

甲南大学 国際言語文化センター 中村 耕二教授をお招きし、主に英語で講演をしていただきました。 「グローバリゼーション」から国際社会の諸問題について基本的な知識を得ることができました。 また、俳句という日本文化の精神に触れることで新たな発見があり、学ぶ意欲が高まりました。

<生徒の感想>
・ 今日の講演を聞いて、Globalizationが自分とどう関係があるのかがわかった。今まで何気なく見ていた他国との関わりも すべて違う形で共存していることを知った。私たちが平然と過ごしている今には裏があり、常に世界は様々な危険に 脅かされていることを知り衝撃を受けた。当たり前にごはんを食べ、友達と喋って、布団で寝ることがどれほど幸せか わかった気がする。ふだんあまり深く学ぶことのできない他国の状況を知り、50分間目が離せなかった。今、世界には 1億6800万人の子供(9人に1人)が児童労働を余儀なくされ、60万人の子どもが少年兵になっていて、およそ4分の1が 紛争に巻き込まれていると知り心が痛い。

・ “The present is our battle ground and knowledge is our main weapon.”(Edward Said) 「現在こそ戦場であり、知識こそ武器である」という言葉がある。この講義でまさに「学びの大切さ」を学んだ。 最も心に残ったことは共存の必要性である。貧困と富裕の格差を縮めるのにあまりにも時間と労力がかかる。ただ、考える ことに意味があり、自ら学ぶことに意味があるということだ。

・ “You can’t deal with others without a profound knowledge of their culture, society and history.”(Edward Said) 「親しくなるには相手の文化や歴史などの知識は必要不可欠」という言葉が一番印象に残った。これからいろいろな国の人と つながっていく中で、すぐに自分の価値観で相手のことを決めつけるのではなく、相手には相手の価値観があると考えていこう と思った。   


第2回の講座 10月実施

講座内容 『JICA青年海外協力隊マラウイ派遣体験談~海外で働くために~』

講座風景

JICA青年海外協力隊マラウイ派遣の体験談を砂原遵平氏に講演していただきました。 海外で生活することの大変さと楽しさを具体的に教えていただき、海外で学ぶことや働くことを身近に感じることができました。

<生徒の感想>
・2年

At first I thought Mr.Sunahara changed his job many times, but he has a big dream to work for an international cooperation agency. When we visited JICA, we heard about JICA volunteer work from the staff. Mr. Sunahara went to Malawi, and I realized he had a good experience there. His quizzes about life in Malawi were fun and gave us a lot of knowledge. I didn’t know that their main food is crushed corn. They have difficulty farming because of the weather. They sometimes eat eggs, fish, tomatoes and goat meat. I think it’s impressive that humans can live without electricity or gas. He also taught us the details of their lifestyle. It was easy to understand his lecture, which was very interesting. “In an inconvenient life in Malawi, they have many ideas.” His words impressed me. I felt I was learning about humans’ progress at that moment. I had a bad image of different cultures, but people in Malawi are very kind and beautiful. They come to see the sick for help with food. I learned there are good points in other cultures. Although there are differences between Japan and other countries, it is as important to respect people in other countries as it is in Japan.

・2年

マラウイの話がとても印象に残りました。日本ではできないような経験をされていて、日本では当たり前のことが当たり前で なかったり、その逆もありとても興味深かったです。何よりも砂原さんの行動力がすごいと思いました。金融業、国際協力など 様々なキャリアを積まれていて、いろいろな経験をされていると思うと、自分ももっと自分のしたいことやるべきことを想像する だけでなく行動していこうと思いました。これからの将来のことについて悩むことが多いのですが、まずは思い切って行動して みることが大事だと思いました。また、砂原さんが言われた「文化の違いに助けられる」「お互いを尊重することが大事」 「人と人との繋がりの大切さは世界共通」というのが心に残りました。自分がもし海外で働くことになったら、きっと差別や嫌な 思いをするだろうし、つらいこともあるかもしれませんが、やはりそれ以上に助けられたときはすごく幸せな気持ちになるだろうし、 仮に世界で活動することはなくても、例えば職場や交友関係についても同じようなことが言えると思うのでたくさんよいつながりを 築けるようになれればよいと思いました。

・1年

私も将来、海外で働きたいと思っています。海外は2、3年契約だということを知ってよかったです。不安定だけどいろいろな仕事 ができて、いろいろな場所で自分のやりたい事ができ、とても魅力的だと思います。海外では公用語(英語、フランス語)と地元の 言語の2つの言葉を使っているのだから私たちもきっと使えるようになれると思います。10%の電気供給、自給自足が当たり前と 聞いて驚きました。(略)火おこしに2時間もかかるなんてびっくりですが、慣れたら5分でできると聞いて安心です。私は発展途上国 でも働いてみたいと思っているので、火おこしや自然に合わせた生活を送ってみたいです。困っている人を助けようとするマラウイの 文化に感動です。海外で働くためにはまず生活が大切だということを知ってよかったです。「想像→行動」をもっと実践していきたいです。 英単語も、毎日10個ずつ覚えるというのが将来のやりたいことに繋がっていると考えるとやる気がでてきます。小さい行動ですが、いつか それが大きな夢につながると思いました。


第3回の講座 12月実施

講座内容 『国際関係学入門~平和とは何か~』

立命館大学 国際関係学部 クロス京子准教授をお招きし、模擬講義をしていただきました。 国家の定義からロヒンギャ問題、暴力の構造についての分析など専門的な内容でしたが、 わかりやすい講義のおかげで、国際分野への関心を高めることができました。

<生徒の感想>
・2年

主題に入る前にキーワードの説明が入っていて分かりやすかったです。講義の内容のテーマから難しい話になると考えて いましたが、多くの具体例や問題、説明を織り交ぜて私たち高校生に対しても比較的わかりやすかったと思います。私は この講義を受けるまで「平和」を狭い視野で考えていました。平和の反対は「憎しみ」だと思っていました。直接的暴力、 間接的暴力、文化的暴力などという考えは単純な感情論だけではない複雑な問題だと感じました。このような問題を解決する のは恐らく不可能に近いだろうと思いますが、不可能だからということを免罪符に自分自身の暴力を正当化することは愚かな ことだと思うので、人道的な優しさを忘れずに生きていこうと思いました。

・2年

今回の講義で、「なぜ私たちが英語を学ぶのか」「国同士で大切なこと」などを知ることができました。世界の国の数は 196か国だと思っていましたが、実際には独立を目指す地域であっても国として認められない状況があることに驚きました。 (略) 国家になるための三か条である領土・国民・主権を満たしている地域でも国連加盟が認められていない国があることも 知りました。平和とは何かを考える上で、直接的暴力、文化的暴力、構造的暴力が平和を阻むことを学びました。私は戦争がない ことが平和だと思っていましたが、戦争がない場合でも差別などの大きな壁が平和への道を塞いでいて多くの人が苦しい思いを しています。発展途上国では女性差別が多く、またどこの国でも人種(民族)差別があります。女性差別は日本にもあるので 完全に平和とは言い切れないと思いました。また、国籍のない人が難民キャンプで暮らしている写真を見てその残酷さを知りました。 コーラなどを難民同士で取り合っている状況を見て、私の日常はとても贅沢をしてしまっていると思いました。エボラ出血熱が大流行 した原因がグローバル化や貧困や自由市場経済が関わっていると聞きとても怖くなりました。グローバル化は良いことだけではなく、 小さいことでも大きな問題を起こすことを知ることができました。