校章兵庫県立宝塚東高等学校
総合健康類型の授業報告(令和3年)


 総合健康類型の授業報告です

講義I「笑いと心を科学する爆笑計」2年生

講師:大阪電気通信大学 教授 松村 雅史
日時:令和3年11月19日(金)

 本日は大阪電気通信大学から松村先生にお越しいただき、講義をしていただきました。
 5時間目の講義では、

  • 笑い声に日本語も中国語も英語も関係ない。
  • 笑いの回数は、20代が一番多い。
  • 笑うことで免疫機能が高まる、笑うことで血糖値の上昇が抑えられるというデータ。
  • 笑いの大きさ回数、頻度の定量化 ⇒ 「爆笑計」という。「爆笑計」はメディアからの注目度も高く、松村教授の研究室はテレビで何度も放送されている。
  • 笑いの回数が増えると、発話時間も増える。人とコミュニケーションを取ることが、健康に繋がる。
  • ストレスをはかる ⇒ 唾液中のコルチゾール値を測る。ストレス軽減効果あり。
  • 普段よりも2倍ぐらい笑うことで、ストレスを減らすことに繋がる。
  • ストレスがかかるような現場では、楽しく笑いが起こるような場を作ることで集団としてのストレスも軽減し、集団のパフォーマンスが上がる。
  • 爆笑後、心拍数は下がる。運動の効果もある。
  • 嚥下機能の向上にも繋がる。

以上の内容でした。繰り返しお話されていた「笑うことは健康に繋がる」という言葉が特に印象に残りました。しんどい時こそ積極的に笑っていきましょう!

 6時間目の講義は、主に睡眠に関する内容でした。

  • 睡眠時無呼吸症候群の推定患者数は約200万人。⇒ 約90%が未診断。自覚症状が少なく、検査をするためには入院し、高額の費用がかかる。
  • 睡眠を快適にするためのデバイスを開発。⇒「Sleeim」
  • データ転送時間は今までは27,7時間。今ではそれが1秒。その短縮された時間を何に使うのかが大事になってくる。
  • 医工連携が価値を生むデジタルヘルスケア。デジタルで健康管理をする時代が来ており、今後もどんどん加速していく。
  • 天気予報のように、日常の健康状態から未来の体調がわかるようになるかも!
  • トヨタやホンダ、パナソニックや大和ハウス工業など、それぞれの専門分野の仕事を継続しながらも、医療・健康分野に参入もしており、拡大してきている。

以上の内容でした。人生の3分の1は睡眠をしているということからもわかるように、睡眠の質を上げることが、生活の質を上げることに繋がるということを改めて感じることができました。気温が下がり、いよいよ冬も本番を迎えます。本日お話をしていただいたように、「笑い」と「睡眠」から健康的な生活を送っていけるようにしていきましょう。

記録 記録


講義H「AIを利用した医療環境の設計」〜臨床工学技士に求められるもの〜2年生

講師:大阪電気通信大学 講師 水野 裕志
日時:令和3年11月12日(金)

 本日は主に、AI技術と医療との関りについて学びました。
 AI技術が利活用されている実例のお話の中では、現在の医療現場では手術を支援してくれるロボットが活用されていたり、北海道の患者さんを九州から遠隔で手術を行ったりするなど、これまでの常識では考えられなかったことが、医療技術の発展により可能になっているということを知りました。
 
 また現在日本では、災害に強い病院づくりにも力を入れているというお話もしていただきました。阪神淡路大震災や東日本大震災など、日本では大きな地震が幾度となく起こっており、その度に大きな被害が生まれています。そのような際に滞ることなく、必要な方が医療を受けられるように対策をとったり、また避難場所でも住民の方が安心して過ごすことができるように電力等の環境を整えたりするなど、これまでの経験から得たたくさんのデータを活用し、災害に強い病院づくりを進めているということを知りました。

 その他にも、現代の医療について実体験も交えてお話をしていただきました。「少し難しい内容もありますが、これから医療を志す人は知っておいた方が良い。患者さんは最新の医療を受けることになる。医療に従事しようとする人がそれを知らないわけにはいかない。」という言葉が印象的でした。
 今回学んだことを今後さらに深めていくことができるよう、積極的に情報を収集して学んでいきましょう。

記録 記録


講義G「幼児教育について」2年生

講師:わかばの森保育園 主任 龍 千恵
日時:令和3年10月8日(金)

 わかばの森保育園の龍先生にお越しいただき、12月に実施する園児との交流会に向けて生徒が考えた遊びを見ていただきました。
 この講義までに健康総合の授業を2時間使い、クラスを約10人ずつ4つのグループに分け、そのグループの中で遊びを1つ考案していました。高校生が簡単にできることでも、園児にとってはうまくできないことも十分に考えられるため、苦戦していましたが、それでも園児の目線に立って考え、工夫を凝らし、1つの遊びを作り上げていきました。

 今日は高校生を園児と見立て、実際に実演をしました。様々な状況を想定していたにも関わらず、実際に思い描いたとおりに人を動かすことの難しさを痛感したようでした。ですが、中には状況に合わせて上手く指示を出す生徒もおり、感心しました。

 グループ毎に龍先生から一言アドバイスをいただきました。その中でも印象に残ったことは、園児は自分たちでルールを付け加えながら遊びを進化させるということです。実際に高校生が考案した遊びのうち、保育園で実施しているものもあるようですが、様々な工夫の例を教えていただくことができました。今回教えていただいたことを参考にし、当日園児たちと楽しい時間を過ごすことができるように準備を進めていきたいと思います。

記録


講義F「幼児への遊びについて」2年生

講師:わかばの森保育園 主任 龍 千恵
日時:令和3年9月24日(金)

 本日はわかばの森保育園より龍 千恵先生にお越しいただき、講義と実習を通して幼児期の子どもたちへの接し方について学習しました。

 はじめに「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」についての講義では、先生の経験談も踏まえてお話をしていただきました。その中でも印象に残っ ていることは、遊びを1つ行うのにも、“何のためにこの遊びをやるのか”。この遊びを通して、子どもたちに何を学んでほしいのか“をしっかりと考 えたうえで行っているということです。この時期の子どもたちは、とにかく自分中心で物事を考えるというお話もあったように、そんな子どもたちに対 して人間性や社会性を身につけさせる上で、とても大事な時期なのだと改めて感じることができました。

 その後の実習では、「猛獣狩りに行こうよ!」のゲームをする中で、グループに分かれていくという内容の遊びを体験しました。少し照れくさそうな 生徒達でしたが、回数を重ねるごとに少しずつ慣れてきた様子で、前向きに実習に取り組むことができていました。
 
 12月21日には、実際にわかばの森保育園より園児のみなさんに来校してもらい、体育館でいっしょに触れあう授業を行う予定です。それまでに、 少しでも幼児期の発達の特性を理解した上でお互いに楽しい時間を過ごすことができるよう、しっかりと学習を積んでもらえたらと思います。

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講義E「テーピングやストレッチなどのスポーツトレーナー体験」2年生

 講師:大阪ハイテクノロジー専門学校 専任講師 山根 太治
 日時:令和3年9月10(金)


1.テーピング実習

 1人1つテーピングを用意していただき、まずテーピングのちぎり方から練習を始めました。初めてテーピングを扱った生徒も多く、最初は上手にちぎることすらできませんでした。その後アンダーラップの巻き方、手首の固定方法、足首の固定方法を学びました。その中で、テーピングを巻く際に大事なことを2つ教えていただきました。

 1つ目は、テーピングを巻く部位や巻き方、巻く強さなど、相手と上手にコミュニケーションを取り、相手に寄り添う姿勢が大事だということです。
 2つ目は、自分の体をよく知ること、すなわち自分のことをもっとよく知ることです。この部位に巻くと、なぜ固定することができるのか。その周辺にはどのような骨や筋肉があり、どのように働いているのか。それらを知ることがテーピングを巻く際の工夫に繋がるようです。教えていただいたことをしっかりと理解し、テーピングの技術向上に繋げたいと思います。

2.ストレッチなどのトレーナー体験

 肩甲骨や股関節の動かし方、スクワットやランジの際の膝の向き、トレーニング方法などを学びました。身体の動きを正しく理解し、理にかなったトレーニングをすることが競技力の向上に繋がるということを教えていただきました。

 今回の講義を通して、トレーナーの仕事内容だけでなく、トレーナーとしての心構えやトレーナーという仕事を通じてどうのように社会貢献をしていくかなど、真剣に考えることができたのではないでしょうか。この経験を今後の活動に生かしていきましょう。


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講義D「スポーツを通じた地域活性化について学ぼう」2年生

 講師:大阪成蹊大学 経営学部スポーツマネジメント学科 坂中 勇亮
 日時:令和3年9月3日(金)

 1.スポーツに関わる仕事について
 2.スポーツによる地域活性化について
 3.オリンピック・パラリンピック開催と地域スポーツ活性化について

 大きく分けて上の3つについて講義をしていただきました。
特に印象に残ったのは、ひとえに“スポーツに関わる仕事”といっても、私たちが考えている以上にたくさんあるということです。スポーツ大会を1つ開催するにしても、競技をする人、運営をする人、チケットを売る人、警備をする人、グッズを売る人・作る人など、たくさんの人が関わり合って成り立っているということを、改めて実感しました。
 また、昨年はラグビーW杯、今年はオリンピック・パラリンピックが国内で開催されていることもあり、スポーツが社会経済に及ぼす効果についても考えることができました。
 私たちが普段関わっているスポーツについて、少し違った角度で考えることができ、貴重な経験となりました。今回お話していただいたことを、それぞれの専門分野に生かせるようにしていきましょう。

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講義C「パラダイムシフトで自己コントロール感を高めて主体的に生きる」2年生

 講師:園田学園女子大学  幼児教育学科
 日時:令和3年6月18日(金)

〇パラダイム⇒「ものの見方、捉え方」という意味。
パラダイムシフト⇒「ものの見方、捉え方を変えること」という意味。
〇自己コントロール感=自己選択(&自己責任)感⇒自分で選択しているという実感(自己選択感)をもち、その結果も人のせいにしないで、遭遇した状況で最善の対処をする こと(自己責任感)。 (以上、講義より)

ものの見方、考え方次第で、日々の生活が変わるということを改めて感じた講義でした。生徒たちが真剣に講義を聞き、一生懸命メモをとっている姿が印象的でした。

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健康総合U(3年)の1学期に行われた講義報告です。講義D

 講義:D「防災・減災」
 講師:神戸学院大学 現代社会学部社会防災学科  安富 信
 日時:令和3年6月24日(木)

 ・防災(阪神大震災)について
 ・コロナと災害について
 ・梅雨・台風について
 ・地震と耐震工事について
 ・東日本大震災と津波災害の三原則について
 ・防災教育について

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健康総合U(3年)の1学期に行われた講義報告です。講義C

 講義:C「運動・スポーツの効果的な栄養の取り方」
 講師:園田学園女子大学 スポーツ栄養学部  松本 範子
 日時:令和3年6月17日(木)

 ・「You are what you eat あなたは、あなたの食べたものでできている」
 ・一日に必要な摂取カロリーについて
 ・朝食の役割・必要性について
 ・カウンセラーの三条件について
 ・「フードピラミッドについて

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講義B「競技力向上と食事について」2年生

 講師:甲子園大学  栄養学部  浅野 真理子
 日時:令和3年5月25日(火)

最近では、栄養科学やスポーツ科学の発展により、スポーツにおける栄養・食事の重要性が認識されるようになっています。トレーニング効果を上げるための食事、身体をつくるための食事、疲労回復を促進するための食事、スポーツ障害を予防するための食事など、食事の役割について、深く考えることができました。
 また、たんぱく質の合成を活性化させるための食事の方法など、運動部の生徒にとっては特に身にいつけておきたい知識を学ぶことができ、良い経験になりました。

 総合健康類型ではこのような講義を受講した次の授業日には、授業中にとったメモをもとに小論文を作成したり、グループ単位またはクラス単位で発表をする機会を設けるなど、知識を整理し、深め、アウトプットする力を身につけるような取り組みも実践しています。社会に出て必要な力をしっかりと身につけることができるように、様々なことに前向きにチャレンジすることができる人材の育成を目指します。

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講義A「身体のしくみ 〜構造と機能〜」2年生

 講師:履正社医療スポーツ専門学校  木下 拓真 
 日時:令和3年5月7日(金)

リハビリテーションの意義・目的、筋肉や関節の仕組みなど、身体の構造や仕組みを専門的に学習しました。講義だけでなく、動画を見たり後半は実際に動いてみたりするなど、実習を交えながら知識を深めることができました。
 身体の構造や仕組みを知り専門知識を得ることは、生きていく上での武器になるという講師の先生の言葉が印象的でした。スポーツ・医療系への進学先を考えている総健の生徒たちにとって、貴重な時間となりました。ありがとうございました。

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健康総合U(3年)の1学期に行われた講義報告です。講義B

 講義:B「対人援助職における心のケアについて」
 講師:甲子園大学 心理学部現代応用心理学科  安村 直己
 日時:令和3年5月6日(木)

 ・対人援助職について
 ・ケア(CARE)について
 ・PTSDと阪神大震災
 ・カウンセラーの三条件について
 ・「同情」と「共感」の違いについて

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健康総合U(3年)の1学期に行われた講義報告です。講義A

 講義:A「「姿勢は劇的に人を変える・鍼灸師の仕事について」
 講師:履正社医療スポーツ専門学校 鍼灸学科  日開 美月
 日時:令和3年4月22日(木)

 ・正しい姿勢について  ・猫背のタイプについて(4種類)  ・正しい座り方について  ・鍼灸師について  ・鍼(はり)実習

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講義@「コーチングとティーチング」2年生

 講師:履正社医療スポーツ専門学校  岡本 憲明
 日時:令和3年4月16日(金)

知っている人が知らない人に教える⇒『ティーチング』
 相手自身から様々な考え方や行動の選択肢を引き出す⇒『コーチング』
*『ティーチング』の答えは、教える側が持っている。
*『コーチング』の答えは、コーチングを受ける人の中にある。(以上、講義より)

将来様々な分野でたくさんの人と関わりながら生活していく生徒達にとって、人との関わり方や指導者の役割など、より専門的な視点で考えることができ、非常に貴重な経験ができたと思います。
 ワークシートを使って考える場面でも、真剣に取り組む姿が印象的でした。ありがとうございました。

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健康総合U(3年)の1学期に行われた講義報告です。講義@

 講義:@「柔道整復師の仕事について」
 講師:履正社医療スポーツ専門学校 柔道整復学科  辻井 宏昭
 日時:令和3年4月15日(木) 

 ・チーム医療について
 ・柔道整復師の仕事について
 ・医療という職業の将来性について
 ・テーピング実習

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