学校の働き
3.地域復興の中心としての学校
(1)心の支えとしての学校
城崎小学校の学校日誌に記されているが、壊滅状態におかれ自失呆然としていた町民に、復興の意欲をもたらしたのは学校の再開であった。
子ども達が動き、笑うことによって町全体が蘇ったといっても過言ではなかろう。
学校を再開させることにより、友達の顔を見、恐ろしかった体験を話し、心の内を共有することによって子ども達の心の安定が図られ、笑顔が戻って来るのであろう。また、保護者を中心とした大人が子ども達の笑顔に勇気づけられ、生きる力を蘇らせてくるであろうと考える。このことから考えても、学校の早期再開は極めて重要腹ことであると思われる。
テント内で学習する城崎小学校児童
野外で学習する豊岡小学校児童
 
(2)職員の動き
町の委嘱を受け、復興の仕事に従事した職員は多い。校区内について多くの知識を有する学校職員が復興の業務を行うことも必要かもしれない。