学校の動き
2.避難所としての学校【資料U:避難所運営マニュアル】
殆どの学校は、各市町の災害時の避難所として指定を受けている。
しかし、このことに関しては多くの問題点が生じる。
まず、学校施設の開放に関わり、どこを開放するのかという問題である白阪神・淡路大震災においては校舎花開放しているが、本震災において校舎を開放したという記録が見あたらない。校舎自体が大きな被害を受けている為ではあろうが、避難所としては、豊岡小学校の運動場の開放が記録として残っているだけである。
開放に関する問題は、早期学校再開(授業再開)に関わって生じてくる。まず、学校としての機能を持たせておくために、授業場所の確保が必要であり、できる限り教室は確保しておきたい。
また、学校の中枢である職員室・校長室・事務室においても授業再開と共に災害対策の基点としても開放を避けたいと考える。さらに、理科室・家庭科室等の火気や薬品がある場所についても充分な配慮を要するところである。
このことと、避難所として必要な機能とを考え合わすと、次のような例が考えられる。
【開放施設及び機能(倒)】
運動場 緊急車輌出入り・物資搬入経路・駐車場(車での入所は控えたいが)・炊き出し所・仮説トイレ設置・場所によってはヘリポート・一般避難所(居住等)・その他
体育館 一般避難所(居住)・避難者受付所・掲示板
多目的室 老人、病人等の避難所
保健室 救急医療所
和室 授乳室・病人等の避難所
給食室 食料保存・炊き出し所・その他
校務員室 ボランティア本部
校長室 災害対策本部(できれば、他の場所が望ましい)
空き教室 物資保管・一般避難所・その他
※一般教室は、避難者の人数により開放する。
※職員室・事務室は開放しない。