特徴

 梅はバラ科の木になる実で、じゅくしてもあまくならず強いさん味があるのが特徴とくちょうです。主に、梅しや梅酒に加工されることが多く、古くから親しまれてきた果物です。中国が原産とされ、弥生やよい時代の遺跡いせきから梅の木の破片はへんや種が発見されていることから、日本へは、弥生やよい時代にはすでに伝わっていたと考えられています。平安時代には実が薬になるということも新たに伝えられました。

 和歌山県が全国の約80%を生産し、次いで群馬ぐんま県、山梨やまなし県、青森県、奈良なら県となっています。

 
地域との関係

 たつの市御津みつ町の梅林のはじまりは、菅原道真すがわらのみちざね公の時代(西暦900年前後)にまでさかのぼります。海の見える梅林は全国で御津みつ町だけで、満開のころは海の青と梅林のピンクがげん想的な風景をつくりだします。1月中じゅんから3月中じゅんは梅の花を見に来る観光客が多くおとずれます。

 梅の実が実るのは6月ごろです。青梅として市場へ出荷、直売によるはん売を行っています。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 えだを切ることで、陽がよく当たり、風が通るようになるので、せん定作業は、次の年によい梅を収穫しゅうかくするために行う必要があります。また、広い梅林に水やり、料、消毒を行うのもとても大切な作業です。

 梅し、梅ジャム、梅ジュース、梅エキスに加工して、多くの方に梅を楽しんでもらうように考えています。

 
学びのひろがり

 保存ほぞん食のひとつである梅し作りに興味をもち、梅し作りを体験し、昔の人のを実感することができます。また、梅酢うめずに赤しそを入れるだん階での色の変化から、酸性さんせいとアルカリせいについて知り、日常にちじょう生活でさんやアルカリを利用していることを知ることができます。

 
給食にも登場!

し・・・梅しがあるとごはんがすすみます。

◆減塩梅 しレシピ紹介

1㎏
100g
グラニュー とう 100g
ホワイトリカー 50ml
冷凍用 密閉袋みっぺいぶくろL 1枚
赤じそ 100g
塩(しそもみ用) 10g

◆調理手順
①梅をホワイトリカーで洗い、塩をまぶして容器に詰め、重石をし、梅酢があがるまで漬ける。
②赤じそに塩をし、よくもんでアクを出す。
③①の上に②を平らに乗せてから重石を乗せる。

栄養士
 
給食一口メモ

 梅は中国から日本に伝わったといわれていますが、日本でも自生する種類があり、それらに交配・改良を重ね、現在げんざいの品種が出来上がったようです。梅はアルカリ食品で、その利用法はいろいろありますが、もっとも馴染なじみ深いのは、梅しと梅酒です。梅しは強力な抗菌こうきん力を持っています。また、成分のクエンさん食欲しょくよく増進ぞうしん疲労ひろう回復かいふく、さらには食欲しょくよく不振ふしんなどに、抜群ばつぐんこう果があります。