うど

特徴

 うどは、早春のおとずれを告げる野菜です。自然のぬくもりで芽を出したうどは、白くやわらかく特有のかおりがひろがります。わか葉、つぼみ、芽やくきの部分が食べることができます。つぼみやくきれる期間が短いですが、わか葉はある程度ていど長い期間、ることができます。

 群馬ぐんま県や栃木とちぎ県など関東地方で多く栽培さいばいされています。

 
地域との関係
 兵庫県では、大正5年に初めて三田市でうどが作られました。伝統的でんとうてき栽培法さいばいほうの「うど小屋」は、冬の風物詩として有名です。10月ごろ畑ではうどの花が満開です。親かぶの根元の成長した子かぶをほり出しわらでつくった「うど小屋」の中で土をかぶせ、わらや干草ほしくさをかけ発酵熱はっこうねつであたためて育てます。暗やみの中、うすいピンク色の軟化なんか栽培さいばいウド(三田赤うど)が育ちます。
 
生産者の工夫、ねがいや思い
 
 うど小屋は、木の骨組ほねぐみにわらをかけて作ります。小屋の中の温度を22~24℃にたもつのは大変な作業です。うどが、光や風にあたって真っ赤にならないように育てます。50日ほどで80cmぐらいにのびたころ収穫しゅうかくします。
 今は、ビニールハウス栽培さいばいもされており、わら小屋は貴重きちょうな生産方法です。
 
学びのひろがり

 うどの生産方法を調べることにより「発酵はっこう」「わらの活用」など昔の人の知恵に気づくことができます。

 「うどの大木」という言葉があります。食べものに関することわざや慣用句かんようくの学習ができます。

 
給食にも登場!

うどのの物・・・ほんのりとしたあまみとほろ苦くかおりよいうどを味わえます。

卒業うど.JPG

◆材料(2人分)

うど 1/2本
はくさい 1 まい
かにむき身 25g
さとう 小さじ2
少々
しょうゆ 小さじ1/2
大さじ1/2

◆調理手順
①うどは薄切りにして、酢水につける。はくさいは適当な大きさに切る。
②①をさっとゆでて冷まし、水を切る。
③②を調味料で和える。

栄養士
 
給食一口メモ

 うどは、わらのぬくもりで芽をのばす早春の味です。光のない中でのびるので、白くやわらかくかおりも十分あります。体のつかれをとり、抵抗力ていこうりょくたもつといわれているアスパラギン酸や食物繊維しょくもつせんいが豊富で低カロリーです。

 地下で栽培するなど、日光をあてずに育てた白い「うど」と、日光をあてて育てた緑色の「山うど」があります。

 うどは、多年草で2~3㍍に成長します。わかくき穂先ほさきを食べ、大きくなると食べられません。