とり肉

特徴

 食肉用のとりは、ブロイラーという品種が一ぱん的で、日本で生産量が多いのは、宮ざき県、鹿児島県、岩手県です。外国では、アメリカ、中国、ブラジルの生産量が多く、日本もこれらの国からたくさん入しています。外国産のとり肉は低価格かかくですが、消費者の安心安全の意しきも高まり、国内産のじゅ要も高まってきています。

 
地域との関係

 兵庫県では、ばん州百日どり、たん波地どり、但馬たじま地どり、松風地どり(三田市)などがあります。

 多可町たかちょう加美区かみくは、町の8割を森林におおわれ、ほぼ中央を南北に清流すぎ原川が流れる自然ゆたかな町です。そんなおいしい空気と水の中で育っているのが「ばん州百日どり」です。昭和50年ごろ、とり肉の価格かかくが下がり養けいむずかしくなったことをきっかけに、品しつを重した安心でおいしいとりを作ろうと始まりました。開放かいほう鶏舎けいしゃで、より自然に近い環境かんきょうの中で、肉のうまみのイノシンさんがピークに達するまでの100日間かけてじっくりと育てていきます。そのため、肉しつ繊維質せんいしつが細やかで口当たりがよく、低カロリーで高たんぱくな食品としても知られています。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 鶏舎けいしゃは運動したり日光浴できるようにしてあり、水は山から出てくる天然水を使っています。自然に近い環境かんきょうの中で、100日間かけて育てているため、「ばん州百日どり」とばれ、歯ごたえがあってコクがあるのが特ちょうです。全国でもたくさんの地鶏じどりがありますが、多くの人に百日どりの良さを知ってもらえるとうれしいです。

 
学びのひろがり

 とり肉は、子どもたちに人気の食材で、とり肉を使った料理はたくさんあります。給食のメニューにもよく登場し、フライパンでくだけでもおいしく料理できるため、調理実習の食材としても取り上げることができます。

 
給食にも登場!

若どりのからあげ・・・米粉を使って、外はカリッと中はジューシーな仕上がりです。

◆材料(4人分)

とりもも肉 1まい
あげ油 適量
しょうゆ 大さじ1
大さじ1
しょうが 少々
にんにく 少々
米粉 大さじ2

◆調理手順
①鶏肉にしょうゆ、酒、しょうが、にんにくで下味を付ける。
②米粉をまぶして揚げる。

栄養士
 
給食一口メモ

 とり肉には、体をつくるもとになるたんぱくしつ豊富ほうふに含み、人の体では作ることができない栄養をたくさんふくんでいます。しぼう分も少なく、成長期の子どもにはかせない食品です。

 とり肉として食べられるとりは、「庭でかう鳥」という意味で、「にわとり」とも言われています。味がたん白で、くせがないので和食・洋食・中などいろいろな料理に使うことができます。