トマト

トマト
特徴

 トマトと言えば夏の野菜というイメージがありますが、真っ赤に育った完じゅくトマトやフルーツのようなあまい完じゅくトマトが、ほぼ1年中切れ目なく栽培さいばいされています。トマトは日本各地で栽培さいばいされていますが、熊本くまもと県、茨城いばらき県、北海道で多く生産されています。

 
地域との関係

 たつの市のトマトは、11月から5月ごろにいちばんおいしいものができます。トマトの栽培さいばいで一番大事なのが水の管理です。近くに揖保いぼ川が流れていて水の管理がしやすく、水はけがよい土じょうが広がっているので、この地いき栽培さいばいてきしています。また、日照時間も長く、温だんな気候なのでトマトがよく育ちます。さらに、京はん神などの大消費地に近いことも、この地いき栽培さいばいさかんになった理由だと言われています。

 県内では、神戸市や姫路市、但馬たじま地域や淡路あわじ地域でもさかんに栽培さいばいされています。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 なえ作りから丁ねいにおこなって、植えるときも、有機料を使います。こだわっているのは水の管理と温度管理です。特に水は必要最小げんだけあたえます。そうすることで、実に集中して栄養分や水分をたくわえおいしいトマトができるのです。

 お客さんには、農園に来てもらってトマトの物語を知ってもらい、おいしさを味わってほしいです。また、たくさんの人に買ってもらうことで、わかい農家さんががんばれるようにしていきたいです。

 
学びのひろがり

 はち植えでのプチトマト栽培さいばいや学校園でのトマト栽培さいばいと関連づけて学習することができます。世界の中で一番生産されている野菜なので、いろんな国々のトマト料理を学ぶことで、その国の文化に触れることができます。

 
給食にも登場!

ミネストローネ・・・トマトの酸味がおいしいイタリア家庭料理の定番です。

◆材料(4人分)

トマト 1個
たまねぎ 中1/2個
ベーコン 40g
スパゲティ 1/5束
さやいんげん 4本
小さじ1/2
こしょう 少々
ローリエ葉 1枚

◆調理手順
①短冊に切ったベーコンを炒め、たまねぎを加えてさらに炒める。
②①に水、ローリエ葉、トマトを入れて煮る。煮立ったらスパゲティ、さやいんげんを加えて、味を調える。
③ローリエ葉を取り除いて盛りつける。

栄養士
 
給食一口メモ

 トマトのふるさとは、南米アンデス高原地帯です。日本には、戸時代に入ってきました。トマトには、こんぶと同じうまみの成分「グルタミンさん」がたくさんふくまれていますので、味をおいしくする野菜として世界中で使われています。

 ヨーロッパでは、「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるそうです。トマトの赤い色のリコピンという色素やビタミン類が体によく、健康になると言われているからです。