たまねぎ

特徴

 たまねぎは、日本では古くから、北海道、大さか府、兵庫県でよく作られていました。戦後に食事が洋風化したことによって、たまねぎの消費がび、それにともなって、栽培さいばい面積が急ぞうしました。現在も兵庫県は、全国有数のたまねぎ特産地で、収穫量しゅうかくりょうは北海道、佐賀さが県に次いで全国3位です。

 
地域との関係

 たまねぎは、日本では古くから、北海道、大さか府、兵庫県でよく作られていました。戦後に食事が洋風化したことによって、たまねぎの消費がび、それにともなって、栽培さいばい面積が急ぞうしました。現在も兵庫県は、全国有数のたまねぎ特産地で、淡路あわじしまの三原平野は、冬でも温暖おんだんで日照時間が長く農業にてきしています。水はけのよい土に地域で多く飼われている牛ふんのたい散布さんぷして土づくりを行い、冬の間にゆっくりと栄養分を吸収きゅうしゅうさせます。三原平野で作られるたまねぎは、あまく肉質にくしつがやわらかでおいしいと高い評価ひょうかを受けています。

 また、早生わせからみが少なくサラダにてきし、貯蔵ちょぞうたまねぎは熱を加えることでてき度にやわらかくあまくなり、どんな料理にも合うと人気があります。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 秋から初冬にかけ、水田後にうねをこしらえ、なえを1本ずつ移植いしょくしていきます。5月初めごろから収穫しゅうかくする早生わせは新たまねぎとして出荷します。6月に収穫しゅうかくするたまねぎは完熟かんじゅくするまで待って収穫しゅうかくし、専用せんようの小屋で乾燥かんそうさせることにより、さらにおいしさがしてきます。乾燥かんそうしたたまねぎは選別せんべつして、計画的に出荷します。

 
学びのひろがり

 たまねぎの栽培さいばいが、本格的ほんかくてきに始まったのは明治以降いこうです。原産地は、中央アジアといわれ、たまねぎから世界とのつながりを考えることができます。たまねぎの皮は「たまねぎめ」の材料にもなり、昔の人のらしの知恵ちえを学ぶことができます。

 
給食にも登場!

カレーライス・・・たまねぎの あまさがおいしさのひみつです。

◆材料(4人分)

牛肉ばら角切り 80g
たまねぎ 大1こ
じゃがいも 中1こ
にんじん 1/4本
グリンピース 大さじ2
カレールウ 60g
トマトケチャップ 小さじ2
ソース(濃厚) 小さじ2
脱脂だっし粉乳ふんにゅう 大さじ1/2
粉チーズ 大さじ1
塩・こしょう 少々

◆調理手順
①牛肉を炒め、色が変わったらたまねぎ、にんじん、じゃがいもを加えてさらに炒め、水を加えて煮る。
②火が通ったら、カレールウ、調味料を加えて煮る。
③グリンピースを加えて仕上げる。

栄養士
 
給食一口メモ

 色々な料理に使われているたまねぎですが、古代エジプトではピラミッドを作る人たちがたくさん食べたといわれています。現在げんざいは、じゃがいも、だいこん、キャベツに次いでたくさん生産されている野菜です。たまねぎ特有の辛味からみとしげきは、硫化りゅうかアリルという成分で、ビタミンを吸収きゅうしゅうしやすくする働きや、肉や魚のくさみを消したり、消化を良くしたり、食欲しょくよくす働きもあります。