牛肉

特徴

 但馬たじまうしは、1300年の伝とうと守られた血とうにより、兵庫県内のしゅゆうぎゅうは全て優秀ゆうしゅう但馬たじまうしだけを交配に使用してきました。県内で育される黒毛和種、特に美方郡産(新温せん町・美町の2町)は、他に例をみないブランド牛・但馬たじまうしとして知られ、その肉しつの良さ、味わいの深さに多くの人が魅了みりょうされています。

 
地域との関係

 小型でじょう夫・多産の但馬たじまの牛は、たな田など小面積の水田が多い当地で水田こう作や送に大変貢献こうけんし、家族同様に大切に育てられてきました。但馬たじまうしは、きびしい自然環境かんきょうと風土によって生み出されたブランドです。

 神戸牛や松さか牛などの極上物のルーツはすべて但馬たじまうしです。愛じょうを持って育てることで、牛の性格が素直になり、育てやすくなります。

 但馬たじまうしは、神戸市、三田市、加古川市、西脇にしわき市、篠山ささやま市及び淡路地域でも育てられています。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 和牛の美味しさのもとといわれる脂肪しぼうざつきん肉細ぼうにくっついている脂肪しぼうのこと)は、えさの配合で決まってくるといわれています。毎朝、毎夕、牛一頭一頭をよく観察し牛の健康状態じょうたいによりえさのバランスをきめています。

 また、病気になって治らなければ食用にできないので、病気にならないように日々気を付けて育てています。

 
学びのひろがり

 牛は、昔は農こう用にわれていたこともあり、農業の歴史について学ぶことができます。また、育から食肉加工の過程かていを学ぶことで、生き物の生命についても考えることができます。

 
給食にも登場!

牛肉ごはん・・・味付けした牛肉を肉汁にくじゅうごとぜるので、肉のうまみをしっかり味わえます。

◆材料(4人分)

ごはん 4人分
但馬牛 120g
たまねぎ 1/2こ
しょうが 1かけ
さとう 大さじ1
こい口しょうゆ 大さじ1

◆調理手順
①牛肉、薄く切った玉ねぎ、みじん切りのしょうがを調味料で煮る。具と煮汁に分けておく。
②洗った米に煮汁を入れて水加減し、具を入れて炊く。

栄養士
 
給食一口メモ

 但馬たじま牛はとてもおいしいお肉で、高級なお肉で有名な松さか牛や近江おうみ牛などのもとの牛です。

 但馬たじまいきは「たな田(たなだ)」という階段状だんじょうの田んぼが多く、小型で強い「たじまうし」は田んぼをたがやしたり、運送用として大事に育てられていました。