しらす・ちりめん

特徴

 しらすは「カタクチイワシ」や「マイワシ」などイワシ類の稚魚ちぎょです。一口にしらすといっても、いくつかの種類しゅるいがあり、そのつくり方(干している時間)、またその地方によってび方が変わってきます。

 最近、国内産の漁獲ぎょかく量が減少げんしょうしたため、しらすの輸入ゆにゅうえ、インドネシアのほか中国、タイ、ベトナム、韓国かんこくなどから輸入ゆにゅうされています。そこで、国内産は、鮮度せんどの高い生食用のしらすが流通するようになってきました。

 
地域との関係
 兵庫県の漁獲量は全国第2位で、全国の約16%をめ、県を代表する水産物の一つとなっています。漁場は瀬戸内海が中心です。
 淡路あわじしま近郊きんこうは、ゆたかな瀬戸内の海が育んだ海のたから稚魚ちぎょがたくさんれます。しらす漁は、産卵さんらん量と海流、生き残りの条件などが大きく漁獲量ぎょかくりょうえいきょうを与えます。
 
生産者の工夫、ねがいや思い
 
 しらすは傷みやすいため、すばやく港へ運ばれ、新鮮しんせんなうちに市場で売られ加工されます。運搬うんぱんせんでは、った後すぐに冷水で冷やし、船上でコンテナにつみかえるなど鮮度せんどをよりよくたもつための工夫をしています。しらすの大きさ、鮮度せんどによって塩加減しおかげん・ゆで加減かげんを変えています。
 
学びのひろがり

 しらすは、れた時ははん透明とうめいなのにゆでると白くなることから白子(しらす)と言われています。おもに2㎝程度ていどの大きさまでが「しらす」と呼ばれ、やがて3㎝程度ていどになると、親イワシの様に銀色がつきはじめ、「カエリ」と呼ばれるようになります。「カエリ」の語源ごげんたまごがかえるのと同じようにイワシの成魚となる前という意味があるそうです。名前の由来ゆらいを調べてみると、おもしろいです。

 
給食にも登場!

はりはりけ・・・ちりめんの食感といそかおりを味わうことができます。

◆材料(4人分)

切り干し大根 20g
きゅうり 1/3本
にんじん 少々
ちりめん 大さじ2
大さじ1
うす口しょうゆ 大さじ1/2
さとう 大さじ1

◆調理手順
①きゅうり、にんじんは、千切りにする。切り干し大根は戻して適当な長さに切り、ゆでる。
②①とちりめんじゃこを調味料であえる。

栄養士
 
給食一口メモ

 ちりめんは、イワシ類(カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシ・シロウオ・イカナゴ)などの稚魚ちぎょを食塩水でゆでた後、天日などでほして乾燥かんそうさせたものです。ごく小さな魚を平らに広げてした様子が、細かなしわをもつきぬおりもののちりめんを広げたように見えることからこの名前がつきました。牛乳ぎゅうにゅうとともにカルシウムを多くふくむ食品のひとつです。