さつまいも

特徴

 海外でとれる量の8割以上が中国で作られています。ウガンダ、ナイジェリア、インドネシアなどがこれに次ぐ生産国です。

 さつまいも生産量の全国トップは鹿児島かごしま県で、次いで茨城いばらき県、千葉県となっています。さつまいもは、水はけのよい土地がてきしており、地上に実をつける作物ではないため、風害に強いといえます。さつまいもを育てるのによい温度は、20℃~30℃です。ですから北関東より南のあたたかい地方で多く作られています。

 関東では、ベニアズマという品種が多く、西日本では高系こうけい14号が多く栽培さいばいされています。中でも、徳島とくしまの「鳴門なると金時きんとき」、高知こうちの「土佐とさべに」、鹿児島かごしまの「べにさつま」などが有名です。ほかにも、紫色むらさきいろ やオレンジ色、白色などのさつまいもなどがあります。

 
地域との関係

 加東市かとうし高岡たかおか地区は、粘土ねんど質の赤土の畑が多く、昔からさつまいも栽培さいばいがさかんで、あまくておいしいさつまいもとして有名です。高系こうけい14号という品種で、肥大性ひだいせいすぐれ、早掘りができ、貯蔵性ちょぞうせいが高く加工用としても利用されています。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 高岡たかおかのさつまいもは、高系こうけい14号という品種で、皮色はむらさき紅色べにいろで、切るとうすい黄色をしており繊維質せんいしつが少なくあまみが強いのが特徴とくちょうです。

 5月ごろに植えつけて、9~10月に収穫しゅうかくします。植えてから根づくまでは、水やりをしっかりします。収穫しゅうかくしたいもは、晴れた日に陰干かげぼしをして、10℃以下にならない所に保存ほぞんしておくと長持ちするので、保存食ほぞんしょくとして活用されてきました。

 
学びのひろがり

 さつまいもは、どんなところでもよく育ち、栽培さいばいしやすい野菜です。生活科、総合的そうごうてきな学習の時間の中で、栽培さいばい収穫しゅうかく、調理することができます。また、家庭科の時間で、収穫しゅうかくしたさつまいもを使った調理にも取り上げることができます。

 
給食にも登場!

大学いも・・・おやつにもおすすめです。あまくてとてもおいしいです。

◆材料(4人分)

さつまいも 大1本
あげ油 適量
さとう 大さじ2
はちみつ 大さじ1
しょうゆ 大さじ1/2
大さじ1
いり黒ごま 小さじ1

◆調理手順
①さつまいもは適当な大きさに切り、水にさらした後、素揚げする。
②さとう、はちみつ、水を煮つめ、しょうゆを加えてたれをつくる。
③揚げたさつまいもにたれをからめ黒ごまをふる。

栄養士
 
給食一口メモ

 さつまいもは、中国から沖縄おきなわへ伝わりました。その後は、鹿児島かごしま(薩摩さつまくに)にも伝わり、さかんに栽培さいばいが始まりました。江戸時代に、雨がらずにお米が不足していたとき、たくさんの人がくなりました。しかし、さつまいもを育てている所では、さつまいもを食べて生きびることができました。青木あおきこんようは、鹿児島かごしまからさつまいものなえを取りよせ、関東各地で栽培さいばいを進め、これ以降東日本でも広く栽培さいばいされるようになりました。