レタス

特徴

 国内で栽培さいばいされる多くのレタスは「玉レタス」とよばれる結球けっきゅうタイプのものです。その他には結球けっきゅうしない「サニーレタス」「グリーンリーフ」が栽培されています。すずしい気候を好むレタスは、夏場は長野県の高冷地で栽培されています。長野県はレタスの収穫量しゅうかくりょうが第1位で、兵庫県は第4位となっています。

 
地域との関係

 淡路あわじしまの三原平野では、10月から6月にかけて三毛作の一つとしてレタス栽培さいばいを行い全国に出荷しています。

 南あわじ市で作られるレタスは、みずみずしくて風味が良いと人気があります。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 おいしい野菜を作るには土作りが大切です。農家の人は、堆肥たいひや油かすをぜて土づくりを行い、寒い冬場はビニールトンネルをうねの上に作り、あたたかくなるように手間をかけて育てます。出荷しゅっか真空しんくう予冷したりフィルムでまいたりして、安全せいはもちろん鮮度せんどたもつようにしています。

 
学びのひろがり

 レタスは紀元前6世紀にペルシャで栽培さいばいされ、主にヨーロッパで広まりました。日本においては、平安時代にレタスの仲間「チシャ」が食卓しょくたくにあがったそうです。レタスから、世界とのつながりが考えられます。暑さに弱いので、鮮度せんどたもつため保冷車ほれいしゃ等の活用が工夫されました。流通の発達と食の欧米化について考えてみるとおもしろいです。

 
給食にも登場!

レタスのスープ・・・レタスのシャリシャリ感がとてもおいしいスープです。レタスをスープに入れることで、かさが減り、たくさん食べられます。

◆材料(4人分)

レタス 1/2こ
たまねぎ 1/2こ
じゃがいも 1こ
ベーコン 2枚(まい)
にんにく 少々
とりがらスープ 2.5カップ
うす口しょうゆ 小さじ2
少々
こしょう 少々
ごま油 少々

◆調理手順
①材料を適当な大きさに切る。
②ベーコン、にんにくを炒め、たまねぎを加えてさっと炒めた後、とりがらスープ、にんじん、じゃがいもを加える。
③調味料で味を調え、レタスを加えて仕上げる。

栄養士
 
給食一口メモ

 レタスは「チシャ」ともいいますが、これは切り口から乳のような汁が出ることから「」とよばれていたのがなまってできました。原産地は中海ちゅうかい沿岸えんがんから中近東で、5000年以上も前から食べられていました。日本には平安時代以前に伝わったとされていますが、本格的ほんかくてき栽培さいばいが広まったのは食生活が欧米化おうべいかしサラダ用野菜がブームになった50年ほど前のことです。食物しょくもつ繊維せんいやカリウムが豊富ほうふで、スープにいれることでビタミンCをのがさず調理できます。