れんこん

特徴

 原産は東南アジアで、夏には美しい花がき、どろの中をはう地下ちかけいが太ったものがれんこんです。れんこんのあなは、ふつう、真ん中に1こ、まわりに9こ、合計10こあり、葉脈から葉柄ようへいを通じ根に酸素さんそを送るために空いていますが、見通しがきくとめでたがられ、お正月のおせち料理に使われます。

 日本一の生産地は茨城いばらぎ県です。埼玉さいたま県、佐賀さが県、石川県などでも栽培さいばいされています。

 
地域との関係

 姫路ひめじのれんこんが伝統でんとう野菜として栽培さいばいされています。今から300年前に市川流域りゅういきで始まりましたが、100年前からは姫路ひめじ市西部の大津おおつ区でも栽培さいばいされ始め、現在は大津おおつ区だけになっています。かいばつ0mの大津おおつ区の田は、1年中水をくことができないため米よりもれんこんの栽培さいばいてきしています。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 スラリと細長く、やや茶色がかったはだ色で、食べると糸をひく在来ざいらいしゅと、明治初期に中国から導入どうにゅうされたふっくらと太くシャキッとした歯ごたえの中国種があります。寒い冬に冷たい水の中で収穫しゅうかくするのは大変ですが、寒くなるとますますおいしくなるそうです。8月から翌年よくとし4月まで収穫しゅうかくできるので、いつでも、もっと食べてもらいたいと思って作っています。

 
学びのひろがり

 「蓮根」と書いて「れんこん」と読みますが、根ではなく、水生植物であるはすの地下けい部分を言います。栽培さいばい方法や収穫の仕方を調べることで、れんこんに興味を持たせることができます。

 
給食にも登場!

れんこんのきんぴら・・・きんぴらは、子どもがきな1品。ごはんがすすみます。

◆材料(4人分

れんこん 1節
ごま 小さじ1
こい口しょうゆ 小さじ2
さとう 小さじ2
みりん 小さじ1
ごま油 少々
いため油  

◆調理手順
①れんこんはいちょう切りにして水にさらしておく。
②れんこんを炒め、火が通ったら調味料を入れて炒める。
③ごま油と、煎ってすったごまを加えて仕上げる。

栄養士
 
給食一口メモ

 夏にはきれいな花が楽しめて、その後はおいしく食べられる秋から冬がしゅんの野菜です。炭水化物、ビタミンC、カリウム、食物せんいがたくさん含まれていて、高血圧こうけつあつ予防よぼう、胃かいようの予防よぼう、また、コレステロールを下げる働きがあります。

 きんぴらや煮物にもの、ごまあえなど和風料理のほかサラダでもおいしく食べられます。小さくきざんでつくねに入れたり、すりおろして油でげたりと、ひと手間かけた料理や寒い冬には温かいすり流しじるなど、いろいろな料理が楽しめる野菜です。